豪競争委、電気代「うそ」の割引を規制へ

オーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)のロッド・シムズ委員長は、国内の電力小売業界に対し、電気料金で大きい割引を行っているように見せかけているとしてより厳しい罰則を科すほか、電力小売市場は「混乱」している状態だとして、透明性をさらに高めていく方針を明らかにした。オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。

シムズ委員長は、電力小売企業が基本料金のほか、期間や商品を限定した割引額をあらかじめ割り増しした上で割引料金を設定し、消費者にあたかも大きな割引を受けたような印象を与えていると批判。電気料金は実際のところ、低下するどころか上昇していると指摘している。

シムズ委員長はまた、近く連邦政府に提出される報告書の中で、過去10年間で2倍以上となった電気料金の引き下げに道筋をつけたいとの考えを示し、オーストラリア・エネルギー規制機関(AER)に対しさらに大きい権限を持たせる方針を明らかにしている。

電力小売市場の規制を巡っては先に、オーストラリア・エネルギー市場委員会(AEMC)が、割引料金の設定に関し規制を強化する方針を示したが、シムズ委員長は、業界に変化が認められず、「顧客は多大な損害を受けている」と述べ、現行の規制だけでは不十分との考えを示した。

連邦政府は昨年、消費者が割安な契約に移行できる制度の導入状況や、より安価な他社契約に移行できる制度を導入するよう業界に要請したが、独立系シンクタンクのオーストラリア・インスティテュート(AI)は、「小売企業が新たな規制の抜け穴を利用すれば、横行している誤った“割引”はなくならない」と警鐘を鳴らしている。


関連国・地域: オーストラリア
関連業種: 経済一般・統計電力・ガス・水道商業・サービス政治

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