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日系3社などと近く契約 パティンバン港、7月着工

インドネシア政府は、円借款で開発される西ジャワ州スバン県パティンバン港第1期工事の建設入札で、五洋建設(東京都文京区)など日本企業3社を含む日イの合弁事業体(JV)の落札を決めた。近く正式にJVと契約を交わす。ブディ運輸相は、来年3月の一部完工を目指し、イスラム教の断食明け大祭(レバラン)後の7月にも着工させたい考え。

パティンバン港第1期工事の落札通知書を受けるJV関係者(右側の2人、インドネシア運輸省提供)

パティンバン港第1期工事の落札通知書を受けるJV関係者(右側の2人、インドネシア運輸省提供)

JVに参加するインドネシア企業は、ウィジャヤ・カルヤ、プンバグナン・プルマハン(PP)の国営建設会社2社。日本からは五洋建設のほか、東亜建設工業(同新宿区)、りんかい日産建設(同港区)の3社が参加する。ブディ運輸相は20日、関係者らとパティンバン港の建設地となる洋上を視察した際、JVに落札通知書を手渡した。

JVが落札したのは、第1期(フェーズ1―1)の第1~4から成るパッケージのうち第1パッケージ。ターミナルの埋め立てや地盤改良、岸壁整備などを手掛ける。コンテナターミナルの貨物取り扱い能力は年間25万TEU(20フィートコンテナ換算)、完成車の輸出入を行うカーターミナルの取り扱い能力は年間約21万7,400台。

パティンバン港は、日系自動車メーカーが集積する、西ジャワ州ブカシ県周辺の工業団地群の東部にある。ブディ運輸相は「パティンバン港は当面、自動車輸出の玄関口としての戦略的役割を持つ」と表明。「地の利を生かし、ジャカルタ北部のタンジュンプリオク港まで輸送しなくて済むようになれば、物流コストの削減とジャカルタに向かう高速道やプリオク港周辺道路の渋滞を緩和できる」と期待を寄せた。

■アクセス道路・連絡橋も

フェーズ1―1の第2~4パッケージでは、港の外周護岸や防波堤の整備、航路の浚渫(しゅんせつ)、港と陸上を結ぶ連絡橋、港から最も近い国道1号までのアクセス道路(約8キロメートル)の建設などが行われ、それぞれ請負会社を決める入札手続きが進められている。

さらにフェーズ1―2で、2021年までにコンテナターミナルの貨物取り扱い能力を339万TEUに、カーターミナルの取り扱い能力を60万台に引き上げる計画があり、今後入札が行われる予定。

日本政府は昨年11月、パティンバン港の開発で、1,189億600万円を上限とする円借款契約をインドネシア政府と締結。この資金は、今回の第1期フェーズ1―1の工費と、フェーズ1―2の一部工費に充てられる。


関連国・地域: インドネシア
関連業種: 建設・不動産

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