本土ユニコーン企業、5社が香港上場か

中国本土のユニコーン企業(企業価値10億米ドル=約1,070億円を超える未上場企業)が香港上場を模索している。1社が香港取引所(HKEX)に上場申請を出したほか、少なくとも4社が上場を検討しているとされる。7日付明報などが伝えた。

検討が伝えられているのは、◇世界大手の仮想通貨用マイニング(採掘)マシンメーカー「嘉楠耘智信息科技」◇本土最大の映画チケットの販売プラットフォーム「猫眼微影」◇出前サービスを展開する消費者向けアプリ運営プラットフォーム「美団点評」◇本土スマートフォン大手「北京小米科技(シャオミ)」――の4社。

嘉楠耘智は仮想通貨への規制が厳しい本土ではなく、香港か米国に上場したい考え。上場時期や目標調達額は不明。昨年の売り上げは12億人民元(約203億4,000万円)以上で、利益は3億元を超えた。

猫眼微影は既に複数の米投資銀行と組んで香港上場に向けた準備を進めており、目標調達額は78億HKドル(約1,062億5,000万円)。昨年11月には本土IT大手の騰訊(テンセント)から10億元の出資を受けた。

美団点評の目標調達額は少なくとも234億HKドル、小米は780億HKドル以上とそれぞれみられている。

本土の就職情報サイト「猟聘網」(liepin.com)を運営する有才天下信息技術は4日、株式の上場をHKEXに申請した。

市場では8億米ドルを調達するとの観測が浮上。資金は人工知能(AI)を使ったサービスの拡充や企業買収、投資業務向けにそれぞれ充てるとみられている。

猟聘網は、年収10万元以上のミドルエンド・ハイエンド案件を中心に取り扱う。2017年末時点の登録利用者は3,890万人。17年の売上高は前年比40.5%増の8億2,500万元で、純損益は755万元の黒字となった。創業者の戴科彬董事長は単一の株主として最大の32.95%株を握る。

HKEXはニューエコノミー企業の上場を誘致するため上場制度改革を進めており、順調にいけば今夏にもバイオテクノロジー企業と議決権種類株式(1株当たりの議決権に差をつけた株式、別名デュアル・クラス・ストック)を発行する企業が香港市場に上場する見通しだ。


関連国・地域: 中国香港
関連業種: IT・通信金融・保険雇用・労務

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