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徒歩15分圏内の乗り換え、初乗り加算なしに

シンガポール運輸省の公共輸送審議会(PTC)は22日、MRT(地下鉄・高架鉄道)で目的地まで行く際に、異なる路線などの最寄り駅間を徒歩で移動した場合、二重に初乗り料金を課さない制度を導入すると発表した。年末にも実施する予定。

新制度は異なる路線の駅間のほか、同じ路線の一部駅間も対象となる。例えば、ダウンタウン線の中心部リトル・インディアから中部ベンデミアに向かう場合、乗り換えせずに行くと7キロメートル(12駅)のルートに20分、運賃は1.16Sドル(約92円)かかるが、いったんローチョー駅で下車してジャラン・ベサール駅まで5分ほど歩き、再びダウンタウン線に乗れば、乗車距離は計1.8キロメートルで済み、所要時間も約5分短くなる。同線がぐるりと円状のルートを描いて駅のない地点で交差する形になっているためだ。

ただ現在はローチョー駅とジャラン・ベサール駅の間を徒歩で移動すると初乗り料金が2回かかり、合わせて1.54Sドル支払う必要がある。新たな制度が導入されれば、所要時間が短縮されるのに加え、運賃も半分の0.77Sドルで済む。

現在、1キロメートル圏内に2つのMRT駅が存在する組み合わせは18ある。今後のMRT路線の拡張で、この数はさらに増える見通しだ。

シンガポールの公共交通機関の運賃は、乗車距離に応じて算出される仕組み。同じ方向に向かうなら、MRTとバス、バスの複数路線を乗り継いでも運賃は通しで計算され、その都度初乗り料金はかからない。

■輸送能力拡大など、運賃に反映

PTCは併せて、公共交通機関の新たな運賃算出方法を明らかにした。これまで運賃は消費者物価指数(CPI)や賃金の上昇率、エネルギー価格指数などに基づいて決定されてきたが、2018~22年の運賃見直しでは輸送能力の拡大と利用者数の増大も考慮に入れるという。

PTCによると、公共交通機関の輸送能力は12年から17年の間に約25%増加。バス1,000台以上とMRT車両約200両が新規に導入され、MRTの総延長は既存路線の延伸などで74キロメートル伸びたという。

PTCは「(輸送能力増強に向けた)投資コストと(低水準の)運賃のギャップを放置しておくことは困難だ」と説明。ただ7~9月期に予定する次回の運賃体系見直しで値上げに踏み切るかどうかは、現時点で不明としている。

PTCは昨年4月、公共交通機関の運賃算出方法の見直し作業を開始したと明らかにし、今年1~3月期までに作業を終えるとしていた。


関連国・地域: シンガポール
関連業種: 運輸マクロ・統計・その他経済

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