美容品のタカラベルモント、地場を買収

ベトナムのグーアーチャウ買収の式典に参加したタカラベルモントの吉川会長（右）＝12日、ホーチミン市（タカラベルモント提供）

美容室や歯科向け設備の製造・販売を手掛けるタカラベルモント（大阪市）は12日、ベトナムで業務用のパーマ剤やシャンプー、ヘアカラーなどの製造・販売を手掛けるグーアーチャウを買収したと発表した。投資額は９億円。

グーアーチャウはホーチミン市に本拠を置き、ベトナムで「ＫＡＮＡＣ」ブランドを展開する。自社工場を持ち、取扱ディーラーは60社以上という。従業員は約230人。

タカラベルモントは2013年、南部ドンナイ省に歯科用設備の工場を建設している。今回の買収により、グーアーチャウの最高経営責任者（ＣＥＯ）に小林圭介氏、最高製品責任者（ＣＰＯ）に赤嶺有為氏がそれぞれ就任する。まずはベトナム市場での販売拡大に注力し、周辺国でのニーズを探っていく。