フィリピンの予算管理省と科学技術省は、大型公共事業の進捗状況を厳密にチェックする「デジタル画像監視評価(DIME)」プログラムを開始する。工事が迅速に無駄なく進むよう監視することで、公的資金を投じながら計画倒れとなる公共事業が出るのを防ぐ。8日付マニラタイムズなどが伝えた。
レーザー光を照射して遠距離にある対象までの距離を測定するライダー(LIDAR)技術などを活用し、建設現場の状況をデジタル画像で監視する。ライダーで対応できない場合は、衛星やドローン(小型無人機)を利用する。
予算管理省と科学技術省は昨年、3件の事業について同プログラムを試験運用し、本格運用を決めた。今年は公共事業道路省の港湾と空港を結ぶ道路の建設、円借款が充てられる運輸省の南北通勤鉄道建設など13件の大型事業を対象に実施する。
評価の結果は大統領に報告される。工事に異常がみつかった場合、担当者をオンブズマン事務所(行政監査院)に告発する。
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