信金中金、インバウンド誘致商談会を初開催

商談会で湯布院の魅力をアピールする蓮輪旅館の担当者(右)=13日、バンコク(NNA撮影)

商談会で湯布院の魅力をアピールする蓮輪旅館の担当者(右)=13日、バンコク(NNA撮影)

信金中央金庫は13日、タイの首都バンコクで「タイ・インバウンド誘致商談会」を開催した。同金庫が海外でインバウンドの商談会を開催するのは初めて。取引先の旅館やホテルなど9ブースを設置し、タイの旅行会社約10社との商談を支援した。

信金中金・海外業務支援部の担当者によると、近年の訪日タイ人数の増加を受けて、観光関連業の取引先からタイのインバウンド誘致に関する需要が高まっていることから開催を決めた。商談会のほか、現地旅行会社との懇談会や、旅行会社の店頭見学会なども実施。今後も需要に応じてタイでの商談会開催を継続させる方針という。

蓮輪旅館(大分県由布市)は、タイでの知名度向上に向けて参加した。同旅館の宿泊者はほぼ外国人で、タイ人は韓国人に次いで多い。タイ人スタッフが事前に宿泊者と連絡を取り合い、旅行に関する相談や要望に対応してきたことなどが奏功し、過去数年でタイ人の宿泊者数が急増した。「タイ人で全室を埋めたこともあった」(旅館関係者)という。

格安航空会社(LCC)のジェットスター・アジアが、昨年10月から福岡―バンコク―シンガポール線を運休したことで伸びが一服したものの、インドネシア系のLCCタイ・ライオン・エア(TLA)がバンコク―福岡線の乗り入れを検討していることから、「実現すればさらなる宿泊者の増加につながるのではないか」(同関係者)と期待を示した。

老舗旅館、加賀屋(石川県七尾市)は、タイで開催される商談会に初めて参加した。同社は2010年に台湾で旅館を開設して知名度を向上。外国人宿泊者のうち台湾からの旅行者が8割以上を占める中、新たな市場開拓を目指したい考え。同社のインバウンド課の担当者は、「タイ人の宿泊者はまだ少ないが、関心は高いとみている」と述べ、市場調査に力を入れていく考えを明らかにした。

タイの旅行会社の担当者は、「タイ人は他人と風呂に入ることを恥ずかしがるため、個室風呂の需要が高い。そうした要望にも対応できる旅館を探している」と話した。

■日本体験カタログ配布も

信金中金はインバウンド事業支援の強化を進めている。今年6月には海外の旅行代理店に日本の名所や飲食店などをウェブで紹介している地域ブランディング研究所(東京都台東区)と連携し、全国各地の信用金庫を窓口としてインバウンドのマーケティング・プロモーション支援を展開していく計画を発表している。

訪日外国人のニーズが「モノ消費」から日本の娯楽文化・生活を体験する「コト消費」へシフトしつつあることから、日本各地の文化や生活を体験できる有料の企画やプログラムを掲載した「日本体験カタログ」を作成。タイでも年内に配布を開始する計画だ。


関連国・地域: タイ日本
関連業種: 商業・サービス観光・娯楽

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