中国の一帯一路構想と距離? 北部開発との連携、豪政府否定的

オーストラリア政府は、中国政府が提唱する現代版シルクロード構想「一帯一路」から距離を取り、政府の北部開発向けの低利子融資プログラム「ノーザン・オーストラリア・インフラストラクチャー・ファシリティー(NAIF)」と連携させない考えのようだ。一方、22日からオーストラリアを訪問する中国の李克強首相は、NAIFと「一帯一路」の連携を推進するものとみられている。20日付オーストラリアンが伝えた。

政府筋によると、政府が同構想への参画に否定的な背景は、総額50億豪ドル(約4,335億円)のNAIFが現在軌道に乗りつつあるためだという。キャナバン資源・北部担当相は最近、NAIFが投資するプロジェクト5件が、融資の最終段階に入ったことを明らかにしている。資金があるNAIFは、投資目的や手続きもすでに確立されており、参画後の枠組みが不透明な一路一帯構想とは方向性などでズレがあるとの指摘もあるようだ。

中国の習近平国家主席が昨年9月にターンブル首相と中国で会見した時に、一帯一路構想をNAIFとリンクさせたい考えを示していた。

ただし、産業界では投資拡大が期待できる同構想への参画に前向きな見方が多く、豪中ビジネス・カウンシル(ACBC)は、早期に参画することで枠組みの確立に取り組めるとの考えを示している。

中国の報道によると、昨年中国企業が結んだ一帯一路沿線国との新規契約は、対象61カ国、投資総額は1,260億米ドル(約14兆円)に上った。

中国政府は17日、李首相がオーストラリアとニュージーランドを22~29日に歴訪すると発表。オーストラリア滞在は22〜26日となる予定だ。


関連国・地域: 中国オーストラリア
関連業種: 経済一般・統計電力・ガス・水道金融・保険政治

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