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香港の本土系銀行が送金審査、資金流出抑制

香港の中国本土系資本銀行は、本土から香港への口座送金業務に対する管理を強化しつつあるようだ。本土の顧客が香港の保有口座を通じて第三者に支払う際、その用途の詳細な説明を顧客に求めるケースが見られ始めているという。23日付信報が伝えた。

本土からの資金流出防止を強化する動きが広がる中、本土当局は今年初め、外貨購入の申告管理を厳格化するよう銀行に求めた。香港の一部本土系資本銀行は本店のやり方にならって、香港の保有口座を通じて送金サービスを利用する本土顧客に対して、その用途を含む審査を強化しているもようだ。

例えば、「プレミアムファイナンス(保険商品を担保に借入ができ、その資金を保険料に充当できるサービス)」を利用して本土住民が香港外資銀で保険商品を購入する場合には、本土系銀行の口座にある資金を香港の支店を通じて同外資銀に払い込む際に、本土系銀行の香港支店から送金目的を問う確認の連絡が行われるようになったという。

以前はなかったこの確認プロセスが加わったことで、振り込みから2週間が経過しても手続きが完了しないケースもあるとされる。

中国国家外貨管理局は、個人の外貨購入上限額を年間5万米ドル(約568万円)に維持しつつも、外貨購入の際に外貨購入の目的や時期などの詳細を申請書に記載することや、購入した外貨を海外の不動産、証券、投資型保険などの購入に使用しないと誓約する規則を今年に入って厳格適用した。本土の銀行当局は、本土住民の外貨購入や送金活動に対する監視の目を強化するよう銀行に求め、香港を含む海外支店にも協力するよう促しているという。

■招商銀がサービス引き締め

23日付明報によると、本土有力銀行の招商銀行は、本土にいながら香港の口座を開設できる一カ通(カ=上に卜、オール・イン・ワン・カード)サービスの開設条件を引き締めている。条件に設けた口座預金額と預金期間を満たした上で、開設の予約が必要となる。現時点では8月まで予約が埋まっており、少なくとも7カ月近く待たされる計算だ。

招商銀によると、香港の一カ通口座を開くにはまず、3カ月連続で毎日の預金額が5万人民元(約83万円)を上回っている必要があり、この条件を満たすと本土支店で口座開設の予約ができる。ただ上海の支店では予約が8月中旬まで埋まっているという。予約当日に申請書類を提出して、香港側の支店が審査する仕組み。現在から預金を始めたとすると、香港口座の開設は来年まで持ち越されることになる。

招商銀は一カ通の香港口座を開設しても、本土側の口座から自由に資金を移動できないことを強調。1人当たり年間5万米ドルまでとする本土の外貨購入制限を受けると注意を呼び掛けている。

ただ業界関係者によると、一カ通は本土住民による資金の移動手段に使われており、今年に入って一カ通を通じた香港口座の開設条件を引き締めたとの見方もある。


関連国・地域: 中国香港
関連業種: 金融サービスマクロ・統計・その他経済

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