熊本県を中心に発生した地震を受け、シンガポールの旅行会社で一部の九州行きツアーを見合わせる動きが出ている。
日系旅行会社の担当者は21日、NNAに対して、「(地震発生直後の)15日に出発予定だった九州ツアーを中止した。豪華寝台列車ななつ星に乗車して、熊本をはじめ長崎や大分など九州各地を回るツアーだった」と説明した。また「現地の状況を知りたい」という問い合わせが多く寄せられているという。
次回は8月に同じ内容のツアーを組んでいるが、現時点では予定通り催行する予定だ。
別の日系旅行会社でも、今週出発予定だった九州ツアーをキャンセルしている。
両社とも、東京や大阪など、九州以外を目的地とする訪日旅行への影響は出ていないという。
20日付ストレーツ・タイムズによると、地場旅行代理店ASAホリデーズでは、17日に出発した九州ツアーの訪問先の一部を急きょ宮崎に変更。今週出発予定だった九州ツアーは中止した。5月に出発予定のツアー2本を催行するかどうかは検討中としている。
地場チャン・ブラザーズ・トラベルによると、今週出発予定の九州ツアーは中止したものの、日本行き旅行全体に占める九州旅行の割合は15%以下で、訪日旅行の需要は全般的に好調という。
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