ミャンマーの縫製会社ラット・ワーは、衣料品の生産能力を増強する。中国企業と組んで約2,000万米ドル(約20億円)を投じ、ヤンゴンの北に位置するバゴー管区に新工場を建設。2015年中に稼働させ、主に欧州市場への売り込みを強化する。現地紙ミッジマが25日付で伝えた。
バゴー管区のヤイターシャイ郡区にある工業省の所有地を借り、新工場を建てる。ラット・ワーのキン・マウン・エイ会長によると、既に着工済みで、工期1年を見込む。完成後には約5,000人の従業員を雇用し、CMP(裁断、縫製、包装)と呼ばれる委託加工形式で、アパレル企業から衣料品の生産を請け負う。
ラット・ワーは1999年に設立された縫製会社で、Tシャツやスポーツウェアなどの縫製を主に手掛けている。地元紙などによれば、ヤンゴンのラインタヤ郡区などに複数の生産拠点を保有している。
ミャンマーでは縫製産業が拡大しており、日本や韓国などからの受注伸長を背景に衣料品の輸出が増加している。統計局の発表では2013年度(13年4~14年3月)の輸出額は8億8,470万米ドル(約901億円)となり、前年を27.2%上回った。主力の日本向けが大きく伸び、特恵関税制度(GSP)の適用が復活した欧州連合(EU)向けも健闘した。
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