日産自動車と中国自動車大手の東風汽車集団との合弁メーカー、東風汽車（ＤＦＬ）の乗用車部門である東風日産乗用車（広東省広州市）が、中国市場で攻勢をかけている。「新エネルギー車（ＮＥＶ）」に続き、内燃機関車（ＩＣＥＶ）でもスマート化（通信機能や情報処理機能を駆使してシステムを制御・管理すること）を推し進めるなど、勢いを見せる。同社によると、先月21日に発売したスマート化の度合いを高めたＩＣＥＶのセダン「ティアナ（天籟）」の新モデルの受注台数が１カ月で１万432台に達した。中国の新車市場では月間販売１万台が人気車種の一つの目安とされており、消費者から一定の評価を受けた形だ。