包装フィルムを製造・販売する大成ラミック（埼玉県白岡市）は２日、マレーシアの生産子会社タイセイ・ラミック・マレーシアの株式80.2％を、地場包装材・不動産…

マレーシア

包装フィルムを製造・販売する大成ラミック（埼玉県白岡市）は２日、マレーシアの生産子会社タイセイ・ラミック・マレーシアの株式80.2％を、地場包装材・不動産開発業者サイエンテックスに譲渡すると発表した。同時に販売子会社を立ち上げ、現地生産から現地調達体制へと移行する。
大成ラミックは現在、タイセイ・ラミック・マレーシアの株式80.2％を保有している。９月末に予定する株式譲渡時までに残りの19.8％を少数株主から取得し、出資比率を100％とした上で、80.2％をサイエンテックスグループのサイエンテックス・パッケージング・フィルムに譲渡する。両社は同日、株式譲渡契約を結んだ。譲渡額は約6,378万リンギ（約19億7,800万円）。
大成ラミックの広報担当者によると、タイセイ・ラミック・マレーシアは、鉄道敷設工事に伴い2018年３月にスランゴール州の工場を移転。その際の移転工事が長引いたため業績が振るわず、純損失を計上していた。生産現場の改善活動や工場の完成を受けて22年３月期は黒字に転じたが、環境の変化や事業戦略見直しを理由に株式譲渡を決めた。
譲渡後はサイエンテックスが引き続き、液体用包装フィルムなどの製造を担う。製造ノウハウの共有などで協力するため、19.8％の株式は維持する。
大成ラミックは株式譲渡と同時に、マレーシアで販売子会社タイセイ・ラミック・アジア（マレーシア）を設立する。資本金は100万リンギ。同社は大成ラミックの完全子会社となり、サイエンテックスが製造した製品を顧客に販売する。営業開始は今年10月を予定している。

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１リンギ＝36.6180円、100円＝2.7309リンギ
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（マレーシア中央銀行）


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