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華南で光れ、奇美電子の仏山進出

台湾光電産業の基幹を担うTFT-LCD(薄膜トランジスタ液晶ディスプレー)パネルメーカー2番手の奇美電子(CMO)が、中国・広東省で存在感を高めている。台湾のパネルメーカーとしては後発の中国進出となった奇美電だが、浙江省寧波に続き、中国屈指のカラーテレビ生産地域である広東省の仏山市南海に進出。サプライチェーン構築を加速し、現地企業のブラウン(CRT)から液晶メーカーへの転身を支援、川上~川下メーカーと組んでのコストダウン計画を進めるなど地元産業への貢献も大きい。本特集では3回にわたり、奇美電の南海での展開、また台湾パネルメーカーの中国への進出状況を紹介していく。