政局の潮流を読む

Seikyoku choryu
2018年の政権交代後のマレーシア政治は、ブミプトラ(マレー人と先住民の総称)と非ブミプトラ、あるいはマレー人と中国系・インド系という従来の見方では捉えられなくなってきています。マレーシア政治の何がどう変わり、どの方向に向かおうとしているのか。独立から現在に至る歴史的な視点と、連邦制の実質化が進むマレーシア政治を動かす地方の視点から、マレーシアの政局の潮流を読み解きます。

筆者紹介

山本博之(やまもと ひろゆき)
京都大学東南アジア地域研究研究所准教授。1966年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修了。学術博士。マレーシア・サバ大学講師、国立民族学博物館助教授などを経て現職。専門はマレーシアの地域研究。サバ州・サラワク州の社会史、ジャウィ(アラビア文字表記マレー語)の社会的役割、災害復興時の社会再編、物語文化圏と映画など関心領域は広い。編著書に『マレーシア映画の母 ヤスミン・アフマドの世界』(英明企画編集、2019年7月)がある。

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【政局の潮流】第8回 マレーシア政治を動かし続けるもの(09/08)

ハン・トゥアが琉球王国を訪れたという宮廷文学の記載をもとに沖縄でハン・トゥア実在の証拠を調べた研究書も出版された。
2018年以降のマレーシア政治の潮流を読み解く連載を終えるに当たり、今後のマレーシア政治の長期的な流れを…

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【政局の潮流】第7回 ミニ政党に込められた改革の期待(09/01)

前回まで見てきたように、2020年以降のマレーシア政治は、マレー人を中心とする国づくりを一層強化する方向…

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【政局の潮流】第6回 マハティール新党の勝算(08/25)

投票所入口に並んで有権者名簿の確認を待つ有権者たち。地方のマレー人と先住諸族の票が選挙結果を大きく左右する(筆者撮影)
2020年8月にマハティール元首相が祖国闘士党(プジュアン)の結成を発表した。政党登録が認可されるかを含…

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【政局の潮流】第5回 サラワクとサバ、誰と組むか(08/18)

1999年のサバ州議会選挙のときに立てられた看板。左側(サバの権利)が右側(マレー半島部の権利)より軽くて天秤(国民戦線のシンボル)が傾いている(筆者撮影)
今日のマレーシア政治では、政権選択においてサラワクとサバが極めて重要な役割を演じている。サラワクとサ…

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【政局の潮流】第4回 サラワクとサバ、切り離された政治(08/11)

マレーシアの政治を理解するにはサラワクとサバの理解が欠かせない。サラワクとサバをマレー半島部の他州と…

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【政局の潮流】第3回 「移籍の政治」の幕開け(08/04)

政党が民族別に構成される「民族の政治」の下では政党間の移籍がなく、議員の引き抜きが起こらないために与…

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【政局の潮流】第2回 「民族の政治」の終焉(07/28)

2018年5月の政権交代により、マレーシア政治を特徴づけてきた「民族の政治」が終焉(しゅうえん)を迎えた…

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【政局の潮流】第1回 下院議長交代の意味(07/21)

2018年の政権交代後のマレーシア政治は、ブミプトラ(マレー人と先住民の総称)と非ブミプトラ、あるいはマ…

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