書記長死去、功績と課題
ベトナムの最高指導者として2011年から君臨したグエン・フー・チョン共産党書記長が19日、死去した。ドイモイ(刷新)による成長から取り残された庶民の支持を背に反腐敗運動を推進し、21年からは異例の3期目を務めていた。自ら提唱した「竹外交」の方針にのっとり伝統的友好国である中ロなどともに日本や欧米との関係も発展させ、在任中に1人当たり国内総生産(GDP)は2.2倍に拡大したが、近年はやむことのない汚職の摘発で公務員が萎縮し、経済成長の制約になりかねないと危惧する声も出ていた。