西バルカンにある人口700万人余りの小国、セルビア。かつて旧ユーゴスラビア連邦の中心であり、一定の工業力を持つ一方で、歴史的な経緯から周辺国との間でさまざまなあつれきを抱えていることで知られる。欧州連合(EU)への加盟を国是として掲げているが、交渉は停滞しており、進捗(しんちょく)に向けた展望は描きにくいのが現実である。