男子テニスのノバク・ジョコビッチ選手の問題は、彼の国外退去で終わった。今回の件では、オーストラリアが法手続きを重視する国だとの印象を与えた。最終的に連邦政府寄りの判決が出たとはいえ、法律に準じた手続きが行われなかったとして、1回目のビザ取り消しが裁判で覆されており、政治におもねる司法制度ではないことを示した。
またギラード労働党政権時代に、難民をどのような形であれ上陸させないために、マレーシア政府との間で、同国に難民収容所を設置することで合意したが、難民を支援する弁護士が提訴。結果として最高裁は、難民収容所の設置を差し止める判決を下していたのを思い出す。
日常社会では、法律は場合によって融通を利かせる国だけに、ジョコビッチ選手の問題の背景には裏の事情があるのかもしれない。(欣達)
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