タイでは20日、2014年のクーデター以降初めてとなる地方選挙が実施された。6年ぶりとなり、個人的にも開票結果から目が離せない。
首都バンコクと地方では、教育や公衆衛生、交通インフラなどあらゆる面で格差が大きい。バンコクには無数の病院や学校がある一方で、医師や教師が不足している地方がある。また、バンコクでは高架鉄道や地下鉄が走る一方で、地方では公共バスどころか道路さえ舗装されていないこともある。
発展が停滞している地方では、同じ政治家が長きにわたりトップを務めているケースがあり、金で票を買っているとのうわさがある。地方の貧しい人たちにとっては、未来よりもその日の暮らしの方が大切であり、生活費ほしさから買収されてしまっても仕方がない。今回の地方選をきっかけに、この悪循環が解消され、地方活性化の第一歩となることに期待している。(ワ)
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