ミャンマー最大都市ヤンゴンを管轄するヤンゴン市開発委員会(YCDC)は、市内47カ所で大気汚染の観測を始める。ヤンゴンの大気汚染度は民間機関などが独自に発表しているが、より正確な数値を把握して公表する。国営紙グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマーなどが20日までに伝えた。
YCDCのフライン・マウ・ウー事務局長が明らかにした。観測は、資源・環境保護省と連携して行うという。
ヤンゴンの大気汚染については、運輸・通信省傘下の気象・水文局も、今月11日から毎日、観測結果を発表している。
YCDC環境保護・清掃局のチョー・トゥン・アウン局長によると、大気汚染は測定器や時刻によって値が異なり、複数の地点で、少なくとも24時間、測定する必要がある。ヤンゴンでは、市民団体や米大使館などが独自に測定しているが、観測時間が自動車の排気ガスなどが多い日中に限られるため、数値が高めに出る傾向がある。政府機関である気象・水文局の公表する数値の方がより信用できるという。
同局長は、YCDCが実施する観測について、大気汚染の原因分析と解決方法の究明、汚染度の測定能力の向上を3大目標に挙げた。
大気汚染度は、大気中の一酸化炭素や二酸化窒素、二酸化硫黄などの汚染物質濃度から算出する空気質指数(AQI)で表す。AQIの度合いは「緑(0~50、良い)」から「栗色(301~500、危険)」まで、6段階ある。
気象・水文局が公表する数値では、ヤンゴンの汚染度は、「黄(50~100、並)」レベルが続いている。一方、民間の調査では、「赤(151~200、健康に良くない)」と出る日もある。
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