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王立委の金融規範提言、不透明で業界混乱

オーストラリアの連邦政府や金融規制機関では、王立委員会による行動規範強化の提言について実現方法が明確でないことから、混乱が生じている。王立委員会が求める内容が不透明で、金融サービス・カウンシル(FSC)は今年7月1日に適用開始する計画だった行動規範案が、複雑すぎると批判を浴び延期を余儀なくされるなど、業界は困惑しているもようだ。18日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。

現在、損害保険、生命保険、非銀行系の金融サービス機関など金融サービス業界の行動規範は、オーストラリア銀行協会(ABA)、オーストラリア保険カウンシル(ICA)、FSCなどの業界団体によって策定されている。ただ、自主規制型で法的拘束力がないことから、王立委員会が懸念を示している状況。現状の仕組みでは、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)は、規範を承認することはできても法的拘束力を持たせることはできないという。

同委員会のケネス・ヘイン委員長は「行動規範の適用について、体系的な誤りを検知・防止するためには、いくつかの条項を法的に拘束するべきだ」と話している。

ABAの規範は、厳格化を含む更新が昨年ASICから初めて承認され、今年7月1日から業界に適用される見込みとなっている。一方FSCは、新しい行動規範案について、利害関係者から「表現が複雑で、誰にでも分かりやすい英語で記載されていない」、「手続きが急ぎすぎている」との多くの声が出たことから、適用開始予定日の見送りを決定。FSCのシニア・ポリシー・マネジャー、カーワン氏は「規範の書き直しとASICからの承認を求めるフィードバックを多く受けた。これは一晩で解決できるものではなく、より詳細な見直しが必要だ」と話した。

財務省は18日、コンサルテーション・ペーパーを公表。行動規範を法的に強制するための助言を要求している。


関連国・地域: オーストラリア
関連業種: 金融マクロ・統計・その他経済

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