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テイクオフ:台東の富岡港から船に揺…

台東の富岡港から船に揺られて50分、太平洋に浮かぶ緑島を訪れた。日本統治時代は火焼島と呼ばれ、サンゴ礁に囲まれた自然豊かな島だ。

だが、台湾の暗い歴史を背負う島でもある。白色テロと呼ばれた政治的弾圧の続いた時代、政治犯の烙印(らくいん)を押された多くの若者が逃げる場所のないここに送られてきた。戒厳令が解除される1987年までは流刑の地だったのだ。当時の歴史を伝える人権博物館で、雑居房跡や生々しい展示物に目がくぎ付けになった。そこで過ごした人々の息づかいが今でも聞こえてくるようだ。

一方、耳を澄ませば潮騒が聞こえてくる美しい場所に、いまは人権記念公園が建つ。記念碑には、現総統府秘書長の陳菊氏をはじめ、かつて緑島に政治犯として送られた人々の名前が刻まれている。民進党にとってはシンボリックな土地であり、そうした意味でもまさに「緑」の島と言える。(優)


関連国・地域: 台湾
関連業種: 社会・事件

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