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テイクオフ:地上のどこから見上げて…

地上のどこから見上げても、林立する高層ビルやマンション、高架鉄道が視界に壁を作る。バンコク中心部の空は、本当に狭くなった。

壁といえば、自分がまるごと見えない壁に囲まれていると感じることがある。スマートフォンに最初の数文字を打っただけで、調べたい言葉や、行きたい場所が表示されてくる。なぜ推測できるのか。こちらの脳にコンピューターのセンサーでも埋め込まれているような気分だ。行動が全部読まれている。将来、人工知能(AI)がさらに発達すればどうなる。まるで釈迦の手の中の孫悟空。便利さを得たようで、実はAIの壁の中をひたすら踊るのか。

「ディスラプティブ」(破壊的)という英語も、最近は「革新的な技術」という肯定的な文脈で使われる。見えない壁を打ち崩し、人間の自由を取り戻す方向にこそ、技術の破壊力を発揮してほしい。(範)


関連国・地域: タイ
関連業種: 社会・事件

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