テイクオフ:「俺も歴史の一部になり…

「俺も歴史の一部になりたくなった」。総選挙前日、マレーシア華人の家人が起き抜けに突然言い出した。

その日は、自宅の近所で野党連合の大規模な演説会が予定されていた。ネットニュースを読んで政権批判はするものの、実際に反政府デモに参加したり、演説会に足を運んだりしたことのない「床屋政談」型の彼いわく、「『歴史が変わったあの瞬間、俺は家にいました』とは言いたくない。演説会に行く」。

その夜は、シュプレヒコールを上げて声を枯らし、出店で「改革」とプリントされたTシャツを買い込むくらい楽しんだようだ。当日は早朝から投票所に並び、一票を投じると早速インクに染まった指の写真をSNSに投稿していた。

60年かけて築き上げたシステムに守られた、この国での政権交代は容易ではない。しかし、草の根の人々があきらめなければ、いつか道は開けるのだ。(旗)


関連国・地域: マレーシア
関連業種: 経済一般・統計政治

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