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日立化成、重慶市に導電フィルム試験施設

日立化成は9日、異方導電フィルム(ACF)を用いて電極を接続したディスプレーの各種信頼性試験を行う試験施設を、同社の重慶市拠点内に開設すると発表した。中国内陸部のディスプレーメーカーからの試験依頼に対応し、顧客の開発期間短縮を実現する。

ACFはディスプレー部材であるガラス基板、フレキシブルプリント基板などに配置された複数の電極を一括で接続する材料。試験施設では、ディスプレーメーカーが持ち込むACFを用いて電極を接続したディスプレー部材に対し、接続後のACFの接着力測定や熱硬化性樹脂の反応率測定といった信頼性試験を行う。

施設は、重慶子会社の日立化成工業(重慶)内に開設し、6月に運営を開始する。投資額は約1億円となる。

日立化成は重慶のほか、江蘇省南通市、蘇州市、広東省東莞市にそれぞれACF関連拠点を展開している。このうち試験施設を備えているのは蘇州と東莞の子会社のみ。最近は重慶市、四川省成都市、綿陽市など内陸部に工場を持つディスプレーメーカーが増えてきたものの、試験のためには蘇州、東莞までディスプレーを輸送しなければならず、評価に時間がかかっていた。3カ所目の試験施設を重慶市に設けることで、今後は迅速な試験が可能になり、メーカーはディスプレーの開発期間を短縮できるという。

日立化成によると、ディスプレー市場は近年、アジア地域を中心に拡大しており、特に中国の大型パネルディスプレー生産量は2021年には16年比で約3倍(大型パネルの枚数、15インチ換算)にまで成長すると予測されている。


関連国・地域: 中国-重慶日本
関連業種: 電機化学その他製造IT・通信

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