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TVB、「広告市場の最悪期脱した」

香港の地上波テレビ局、電視広播(TVB)は21日、「香港広告市場の最悪期は脱した」との見解を示した。香港の景気回復に伴い、広告需要が戻りつつあることを理由に挙げた。

同日発表した2017年12月期本決算で触れた。TVBは昨年1年間を振り返り「広告市場の伸び悩みやデジタル化の波が既存のビジネスモデルに打撃を与え、過去10年間で最も厳しい年となった」と説明。しかし小売市場が改善に向かってからは、テレビ広告収入が横ばいになるなど業績に変化があった。

同社はオーバー・ザ・トップ(OTT、インターネット経由で動画や音楽などのコンテンツを配信するサービス)の「my TV SUPER」を含むデジタル・ニューメディア事業を強化しており、「香港と海外にネットワークを持つデジタル企業に転換した」と強調。「my TV SUPER」事業は近く黒字化すると見通した。

長期的な成長に向け、今後もデジタル・ニューメディア事業への投資を継続する考えを示した。中でも中国本土での事業展開に期待を寄せた。

■17年度は5割減益

同社の17年12月期本決算は、純利益が前年比51.3%減の2億4,362万HKドル(約32億8,000万円)だった。減益は4年連続で、デジタル・ニューメディア事業への投資がかさんだ。利益は5年前に比べ約15億HKドル減った。

営業利益は0.3%減の5億4,340万HKドル。売上高は3%増の43億3,573万HKドルで、主力の香港テレビ放送事業は6%増の28億6,991万HKドルだった。主力の広東語チャンネル「ジェード(翡翠台)」は期間中の視聴率が20%を記録した。

香港でのテレビ広告収入は0.1%増の24億5,900万HKドルとほぼ横ばいだった。広告種類別に見ると首位の粉ミルク関連が14%減となったが、2位のローン関連が30%を超える増加幅。7月1日の香港の中国返還20周年に向けた関連広告が増え、政府・準政府機関向けは60%以上の増加と強い伸びを示した。

デジタル・ニューメディア事業の売上高は33.3%増の3億594万HKドルだった。「my TV SUPER」の香港の利用者は約583万4,500人に上り、17年6月末から約140万人増えた。このうち約7割がスマートフォン向けアプリ経由で、残りはセットトップボックス(STB)とウェブサイト経由だった。

第3のプラットフォームとして昨年7月に投入したライブストリーミング(ライブ配信)サービス「ビッグ・ビッグ・チャンネル(大台網)」のユーザー数は、域内外合わせて約1,070万人。

地域別で見た売り上げは、7割を占める香港が横ばいの30億3,950万HKドル。本土は51%増の5億2,959万HKドルで、第2市場に躍り出た。


関連国・地域: 中国香港
関連業種: IT・通信サービスメディア・娯楽マクロ・統計・その他経済

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