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政策金利1%引き上げ、国家銀が11年ぶり

経済

ベトナム国家銀行(中央銀行)は22日、主要政策金利を翌23日から1%引き上げると発表した。 米連邦準備理事会(FRB)が前日発表した5回連続の利上げによって外国為替市場では通貨ドンの対米ドル相場の下落に拍車が掛かっており、対抗利上げで市場金利を高めに誘導し、ドン安と輸入物価の上昇に歯止めを掛ける。国家銀による利上げは2011年10月以来ほぼ11年ぶり。 短期有価証券を担保に商業銀行に資金を貸し出す際の金利である再割引金利(リファイナンスレート)は現行の4.0%から5.0%に、短期有価証券を買い取る際の金利である基準割引率(ディスカウントレート、公定歩合)は2.5%から3.5%となる。リファイナンスレートは20年10月に4.5%から4.0%に引き下げられて以来据え置かれており、政策金利の変更も2年ぶりとなる。