外交面は評価、麻生氏に警戒感も=主要紙

安倍晋三首相の辞任表明から一夜明けた13日。香港の朝刊各紙はいずれも大きなニュースとして取り扱った。香港を代表する新聞で英字紙のサウスチャイナ・モーニングポストは、1面に写真入りで報道したほか、国際面でも見開き2ページという異例の扱い。唯一社説でも取り上げた。

社説では「選挙で大敗し、内閣改造後もスキャンダルは続きで辞めざるを得なかった。ただ内政は失敗続きだったが、外交、特に中国との関係構築では見るべきものがあった。次期首相と目される麻生氏もその外交方針は追随すべきだ」と説いた。また国際政治チーフアナリストの「外交の成果だけで判断されるとしたら、辞めなくてもよかっただろう」とのコメントも載せた。

次期首相候補の1人として、自民党の麻生太郎幹事長を紹介する新聞も多かったが、有力華字紙の明報は、「中国侵略や南京大虐殺を認めず、安倍よりさらにタカ派」と指摘。親中派の文匯報も、中国や韓国の対日関係には影響しないとしつつ、こちらも「靖国参拝派で中国脅威論を過去に唱えた」麻生氏への警戒感をあらわにしている。

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