「スキャンダルの犠牲者」、一面で大きな扱い

安倍晋三首相の辞任表明について、13日のマレーシア朝刊各紙は、基本的に外電の引用をしながらも、写真を載せるなどして大きく報じた。安倍首相は8月下旬に同国を訪問し、アブドラ首相との会談で安全保障やエネルギー、環境など5分野での協力推進をうたった共同声明に署名。両国の関係強化に努めた矢先だっただけに、突然の辞任表明は驚きをもって受け止められているようだ。

英字紙のニュー・ストレーツ・タイムズやスターは、ほぼ1ページを割いて報道。ニュー・ストレーツ・タイムズは「多くのスキャンダルの犠牲者」との見出しを掲げ、相次ぐ閣僚らの不祥事や7月の参院選惨敗などを受けて支持率が大きく低迷し、自らが掲げる政策遂行が難しくなったと解説した。

国際面に掲載したスターは、「海上自衛隊がインド洋で給油活動を継続する見通しが立たず、新たな指導者のもとでテロとの戦い継続を目指すため辞任を表明した」と論じた。

有力華字紙の星洲日報は、一面で「日本の安倍首相辞職」と伝え、1ページを使った国際面でも「改革無効、四面楚歌」と中国語らしい見出しが躍った。

NNAからのご案内

出版物

SNSアカウント

各種ログイン