2004年12月29日(水)
身近なシンガポール法務第168回[社会]
“雇用”と“解雇”の賢問と正解(68)
岡田ビジネスコンサルタンシー
岡田昌光
(問)会社内での業務規定について、やはり就業規則に入れておくべきでしょうか?
(答)就業規則(Handbook of Employment)に規定してください。
(問)どのように規定すればよいのか説明してください。
(答)まず、社内全ての通知書を内容毎にFileすることです。
(問)1つのFileと他のFileと関連する場合が出て来ますが。
(答)“Cross-Reference”(関連事項の相互参照)を作成してください。
(問)例えば?
(答)雇用契約書Fileと就業規則書Fileは“Cross-Reference”をもうけるのがよいでしょう。記号等で“Cross-Reference”をもうけるのもよいでしょう。
(問)注意点は?
(答)いったん原本をFileしたら、絶対に原本をそのFileから取り出さないことです。原本の写しを取る必要のある時、必ず、上司の承認をとるようにしてください。特に重要書類、秘密書類の写しを取る時は、注意が必要です。
(問)急ぐ時、上司が不在の場合もあります。
(答)Handbook of Employment(就業規則)に明確にコピーをとる規定をもうけることです。
(問)簡単な“コピー申請書”を作るとよいですね。
(答)かかる申請書には、
(1)申請者氏名
(2)所属部署名
(3)コピーする時の年月日
(4)コピーするFile名等
(5)目的
(6)上司の承認
――等が記載されていることです。