2002年 9月11日(水)

【噂のゴシップ】[社会]


先生、ありがとう

中部ジャワ州ソロ近郊のトゥンプル村に住む小学校教師のギランさん(56)が、村から22キロメートル離れたクリン郡役場までのけもの道を舗装した立役者として話題になっている。

事の起こりは17年前の1985年。「役場へ行くたび泥まみれになってしまう」という村民らの不満を聞いたギランさんは、勇気をふるって県知事に直訴。「もしもこの道がアスファルトで舗装されたなら、私は郡役場まで這って来てみせます」と言い切った。県知事はギランさんの訴えに心を動かされたようだったが、残念なことにまもなく転任。ギランさんの勇気がただちに実を結ぶことはなかった。

しかし、ギランさんを支持した村民らが長年にわたって県政府に陳情を続けた結果、今年8月にめでたく舗装が実現。村民らの祝福を受けたギランさんは独立記念日の8月17日、ついに17年前の約束を果たすことに決めた。

午前2時半、シャツとトレパン姿で自宅前から出発したギランさんは、サポーターの声援を受けながら這ったまま一路役場へ。地元の要人らが総出で待ち受ける中、午前11時過ぎついに郡役場までたどり着いた。当時の県知事をはじめ出迎えた要人の中には、四つんばいの姿で現れたギランさんを見て感動のあまり泣き出す者もいたとか。(デティックコム)

独立記念式典でハプニング

南スラウェシ州パンケップ県で行われた独立記念式典でのハプニング。

式典は県知事出席のもとおごそかな雰囲気で始まり、まずは国旗メラ・プティ(紅白旗)の掲揚となった。国歌インドネシア・ラヤが奏でられる中、500人の出席者の目がスルスルと上っていく国旗に集まる。

と、その時、掲揚を担当していた地元中学校1年生のユディさんがひもを強く引っぱりすぎたためか、結び目が外れて国旗がハラリと落下。さらにあわてたユディさんがひもから手を離してしまったため、反動で空に飛んでいったひもが支柱のてっぺんに絡まり、取れなくなってしまった。

このハプニングに出席者らは騒然となり、ユディさんは恥ずかしさのあまりその場で卒倒。式典は一時中断となってしまった。

結局、別の中学生2人が急きょ呼ばれ、式典の間じゅう手で国旗を広げて「掲揚」することで問題は解決されたが、出席者の間からはユディさんの将来を思いやる声が早くも上がっていたという。(テンポ)

深い愛情

母親のわが子に対する愛情ははかり知れないものがあるが、ジョクジャカルタ近郊のポトロノ村に住むハルミニさん(43)ほど深い愛情を抱く母もまた珍しい。病気で亡くなった娘イスミヤティさん(23)の遺体と6カ月も一緒に暮らしていたというから相当の愛しようだ。

事実が明らかになったのは近隣住民の疑いがきっかけ。病気がちなもののいつも快活だったイスミヤティさんの姿が見えないことに不審を抱いた住民らは、村長に調査を依頼。村長はハルミニさんの夫スディハルジョさん(50)を呼んで事情を聴き、ようやく6カ月前にイスミヤティさんが亡くなっていた事実を突き止めた。しかし、死亡届が出ていないばかりか共同墓地に埋葬された様子もないため、なおも問い詰めてみると「今も一緒に暮らしている」との答え。驚いた村長がすぐ警察に通報したのは言うまでもない。

ハルミニさんは警察の取り調べで「娘をとても深く愛していたため、土の中に埋めたくなかった」と供述。腐乱した遺体を解剖した警察も、せっかんの跡がどこにも見当たらなかったことなどから事件性はないと判断。ハルミニさんの愛情を「ほんもの」と信じざるを得なかったという。(デティックコム)

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