2002年 1月 9日(水)

身近なシンガポール法務第17回[社会]


スリ・置き引き

岡田ビジネスコンサルタンシー

岡田昌光

クリスマスが過ぎ年も改まりましたが、中国正月の賑わいはこれからです。“スリ”の被害が増加するのもこの時期です。

今回は法務と直接かかわりはありませんが、“スリ”の被害にあった場合の対応について申し上げます。参考にしていただければ幸いです。

スリの被害にあったら、まず警察署に被害状況を報告することです。日本の“交番”組織を取り入れた“NPP(Neighborhood Police Post)でも、被害報告を受け付けてくれます。

とにかく、被害にあったら直ちに警察に届けることが重要です。同時に、クレジットカードなどを盗まれた場合は、クレジットカード会社への連絡を忘れないことです。パスポートを取られている場合は、日本大使館に必ず届けることが必要です。

警察で報告する基本的なことはスリにあった品物(カードなども含む)、被害にあった場所、時間、それに被害にあった状況などです。

公共の場所(例えばデパート内など)で警備員が常駐し防犯カメラが備え付けられている場合は、警備員にも連絡して、できたら防犯カメラに事件発生の状況が録画されていなかったかどうかを確認しておくことも必要でしょう。そうすれば報告のときに役立つかもしれません。

スリの被害にあう場所として多いのは、デパート内(例えば、支払いカウンター)、エスカレーターの上り下りの途中、ホテルのチェックイン・アウトのカウンターなどです。

被害にあった物品、カードなどが戻って来ることはないようですが、だからと言って警察に届けることを怠ってはいけません。

置き引きにも注意が必要です。置き引きにあった場合も、スリにあった場合と同様の対応を取ってください。

ホテルなどでのチェックイン・アウトの時に、手荷物は足にはさんで床に置く事をお薦めします。

もし、明らかに警備などのミスで被害にあい、損害を受けた場合は、警備責任を問う事が出来るかもしれません。その場合、弁護士事務所を訪ねて相談してみてください。良い指導が得られると思います。

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