2004/12/08

現地社員をどう教育するか


現地社員をどう教育したらよいか、教えてください。

 まずは何のために教育をするか、を考えるべきです。やみくもに教育をしても会社の発展には何の寄与もしません。この点をハッキリさせるのが先決です。

■どのような教育をするのか

何のために教育をするのかを考え、会社の方針などがハッキリすると、どのような教育をしなければならないのかが見えてきます。 例えば、技能の研修、技術の習得、モラルの向上、役割の理解などです。

■その教育は、どのレベルの従業員を対象とするのか

当然、そのレベルにより対象者の人数も変わってきます。理解力も異なります。従って、教育の方法も異なってきます。

■教育の方法

教育の方法としては、 (1)社内で自分たちで教育
(2)セミナーに参加させる
(3)社内に講師を招く
(4)日本の本社に研修に出す
(5)OJT (On the Job Training)
などがあります。

教育の内容および対象となる人数によって、おのずから決まってくると思います。

教育で大切なことは、

(1)目標を決める。どのレベルまで達成させるかを明確にする
(2)教育の成果を個人だけのものとするのではなく、会社の財産とする工夫をする。報告会、社内講師など
(3)教育の成果を会社にフィードバックする。教育の成果が出ているか、教育で学んだ事を仕事に生かしているかといったことを上司がチェックし、仕事に生かすように指導する

図表

教育は一度で終わる属人的なものと、会社として継続するものとがあります。従って、教育を体系としてまとめる必要があります。最初は、どのような教育をしたら良いのかわかりませんし、セミナー、外部講師などは、海のものとも山のものとも分からず判断のしようがありませんが、一定期間の教育を行った後、会社として、教育システムに加えるものを決める必要があります。

教育は大切なことですが、安くはありません。また、セミナーや外部講師の話は総論が多く、自社の具体的な事には触れることが少ないと思います。従って、総論を自社に適した形に直し、社内で教育する、社内講師を育てることを当初から考えることも大切です。

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