2002年11月20日(水)

【噂のゴシップ】[社会]


遺体を動員してデモ騒ぎ

南スラウェシ州マカッサルで先月、強盗の疑いをかけられたイワンさんが逃走中、警官が発砲した銃弾に当たり死亡する事件が起きた。

病院に安置されていたイワンさんの遺体を半ば強引に取り返した家族たちは、警察のミスで無実の人間が犠牲になったことを訴えようと、州議会でデモを行うことにした。それもイワンさんの遺体を持ち込んでのデモだ。

一方、病院から通報を受けた警察は、霊安室に依然としてイワンさんの遺体が安置されているのを発見。家族が持ち帰ったのはイワンさんの遺体ではなく、病気で亡くなった警察官の遺体だった。実はその日、埋葬の手配に追われ、家族が引き取りに現れていない遺体がほかにもあったのだ。

州議会に到着した警察は、尊い命がいかに奪われたかを涙ながらに訴えている家族に近づき、彼らが棺を掲げて尊んでいる遺体は警察官であることを告げた。

涙も止まり、拍子抜けした家族はおとなしく家に帰ったという。(デティック・コム)

市議会と売春婦の間で冷戦勃発

スラバヤ市議会と売春婦グループの間で亀裂が生じている。事の始まりは、同市が先月イスラム断食月中の売春区での営業を禁止する措置を発令したことによるもの。同地区の5,000人に上る売春婦を代表する150人が、市議会にこの措置の撤回を提案するよう求めるデモ抗議にでた。彼女たちのほかにも、数十人の男性が参加。顧客のよしみというわけではなく、同地区で生計を立てている屋台主やベチャ引きなどが加わったためだ。

一方、市議会の方は、そんなことにはまったく動じない様子。そこで、売春婦らは最終手段として、「要望が聞き入れられるまで、役人の接待はしない」と宣言、市議会との冷戦状態が始まったという。

役人の中には、市民の金を女遊びに費やしている者も多いらしい。これまでゴシップとして公にされてこなかったのが不思議なぐらいだ。(テンポ)

ペット依存症の代償は?

 60歳のバリヤは子供も独立し、一人暮らしの寂しさをまぎらわすために、ネコを飼っている。

ある日のこと、飼いネコがいつまでたっても帰って来ないので、近所を探したが見つからない。

屋根の上にでもいるのだろうと見当をつけたバリヤは、すでに夜が更けているにもかかわらず、屋根によじ登った。「ほら、おうちに戻ろう」と暗やみの中、呼びかけたものの応答はない。いっこうにネコの気配も感じられず、はいつくばりながら前進していたところ、突然バリバリという音とともに、屋根が崩れ落ち屋根もろとも地面に落下。この事故で歯が5本折れ、左目を失明する重傷を負った。

ペットが家族の一員としての座を占めたが故に生じた悲劇とはこのようなことを言うのであろう。(デティック・コム)

警官のバイクが盗難?

 中部ジャワ州に住む警察官のスミ(45)は、買ったばかりの私用のバイクが盗難に遭った。同僚の警官らと懸命に捜索したものの見つからない。仕方なく、町で定評のある3人の魔術師を訪ねた。

魔術師はそれぞれ、「バイクが見つかるよう祈とうする儀式を開き、我慢強く待っていればきっと見つかる」とスミに忠告。スミは魔術師の言葉に素直に従ったが、数カ月以上経っても出てこなかったため、しまいにはあきらめてしまった。

1年半ほど過ぎたつい先日、スミの妻が家の前に1日中バイクが停められたままになっているのを不審に思い、近づいてみたところ、ナンバープレートから盗難に遭ったバイクであることが判明。

だが、パーツやアクセサリーが取り替えられ、すっかり様変わりしていた。バイクには、「1年以上無断でお借りしてすみませんでした」という詫び状が添えられていたが、スミの怒りは収まらない。せっかく戻ってきたバイクは売りに出すという。(テンポ)

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