2002年 9月25日(水)

【噂のゴシップ】[社会]


生活費求めた妻、夫に焼き殺される

南ジャカルタに住むシティさん(26歳)は、結婚して7年。夫のアジス(37歳)はバスの運転手をしているが、最近の物価高では夫の給料では事足りない。仕事から帰ってくる度に、その日の稼ぎの少なさに文句をつけるのが日課になっていた。

そんな妻にウンザリしていたアジスはある朝、意を決して妻に灯油をかけ、その体に火をつけた。瞬く間に炎に包まれたシティさんは叫んで助けを求めたが、アジスは声が漏れないよう妻の口を押さえつけた。それでも断末魔の声をあげる妻に、突然哀れみの気持ちが湧き、水を浴びせかけてようやく火を消した。

騒ぎを聞きつけて集まった近所の住民に、アジスは「石油コンロが爆発した」とごまかしたという。シティさんすぐさま病院に担ぎ込まれたが、治療の甲斐なく2日後に死亡した。

「あなた、もっとしっかり稼いで来てよ」。

どこの家庭でも一度は聞かれそうなこんな夫婦の会話。シティさんもまさかそのひと言で殺されるとは夢にも思わなかったかもしれない。(メディア・インドネシア)

小1生、お巡りさんを力試し

警官が犯罪の捜査に追われるのは、どこにでもある話。だが小学1年生になったばかりの男の子に、警察が腕試しされるとしたら――。

スラバヤのある警察署に、「息子が誘拐された」と駆け込んできた父親がいた。事情を聞くと、この父親がいつものように学校へ息子を迎えに行ったら、すでに見知らぬ人と一緒に帰ったと伝えられた。パニックに陥った父親の携帯電話に、息子から電話がかかったが、「助けて、お父さん……」と言ったきり切れてしまったという。

警察は誘拐事件とみて、ただちに捜査を開始。誘拐犯が通過すると予想される道路を封鎖し、検問を実施した。そうしているうちに2時間が経過し、いなくなった男の子をみつけたという通報を受けた。

警察に保護された男の子は、大人たちの心配をよそに「ぼくが迷子になったら、テレビの警察のようにちゃんと見つけてくれるかどうか試したかったの」。近くにいた人に携帯電話を借りたが、バッテリーが切れてしまったと話した。

この男の子がこってり警察にしぼられたのは言うまでもない。(デティコム)

泥棒も腕を磨くべし?

違法な森林伐採が深刻化している中、東ジャワ州ガジュックのある村では木を盗もうとしていた4人グループが現行犯で御用になった。

4人は周到に計画を練り、ある日の夜7時ごろ、森へ向かった。その日はいつも常駐の警備員の姿も見えず、計画は万事成功するかに思えた。

1人がノコギリを握り、慎重に大木の根元を切っていく。斜めに切り取り、くさび状に切り込んだ後、もう1人が木を押して倒す――はずだった。ところが木は予想していた方とは違う方向に、仲間の1人めがけて倒れてしまった。

けがをした仲間を見て、ほかの3人はパニック。せっかく仕留めた木には構いもせず、仲間を病院に担ぎ込もうと現場を後にした。

その道中で警備員に見つかり、あえなく御用。経験不足とはいっても、自業自得としか言い様がない。(ジャワ・ポス)

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