2002年 8月28日(水)

【噂のゴシップ】[社会]


誤解

インドネシアのいちばん東、パプア州(旧イリアンジャヤ州)の州都ジャヤプラでのお話。ジャックさんは仕事の疲れからか、その日は朝から体調が悪かった。とはいっても医者に行くまでのことでもない。そこで、街の屋台で、元気が出るというジャワ伝統の生薬ジャムウを試してみることにした。

ところが、飲んでからしばらくして、わが家に戻ろうと歩いていたジャックさんに睡魔が襲い掛かってきた。足元がふらつき始め、意識ももうろうとしだし、ついに道から逸れて川に転落してしまった。川といっても乾期の川には水がほとんどない。そして、気を失ったジャックさん、不覚にも川底で深い眠りに落ちてしまった。

それから数時間。ジーンズ姿に上半身裸といういでたちで川をベッドに安らかな眠りにつくジャックさん。その姿を見渡すことのできる橋の上には百人近くの人垣ができていた。市民から「川に死体がある」という通報を受けた警察も急行。あたりはいちだんと騒がしくなっていった。特別の寝台を抱えた警察官が遺体を収容をしようとジャックさんを抱きかかえたその瞬間、眠りから覚め、事態に動揺したジャックさんは一目散に逃げ出した。

びっくりしたのは警察官も同様。「待て」と声を張り上げ、ジャックさんとのチェイスが始まった。(コンパス)

元気過ぎる息子

元気過ぎる息子を持った母はつらい。

スルティさん(40)には女好きの21歳になる息子がいる。その息子には、夜な夜なお手伝いさんの部屋に忍び込んでは性的関係を迫るという悪癖があった。たまりかねたお手伝いさんはスルティさんに直訴。思案のあげくに母がとった愛のむちは、スルティさんがお手伝いさんになりすまして息子を迎えるという奇策。

ある晩、母の狙いどおりにやってきた息子は、それが実の母親だとは知らずに明かりを消した部屋で一晩に5回のセックス。

翌朝、白み始めた部屋の中で息子が目にしたものは、昨晩のお相手の顔。それ以来、息子の悪癖はぴたりと止んだ。(ポスコタ)

上下反対の国旗

インドネシアの国旗は上半分が赤、下半分が白の紅白旗「メラ・プティ」(赤・白)。今月17日の独立記念日を前に家ごとに国旗を飾り付けるのがこの国の慣わしになっている。

ところが、パプア州ジャヤプラに住むアユブさんの家に掲げられた国旗はちょっと様子が違っていた。何と上下が反対の「プティ・メラ」だった。

そんなアユブさんの家の前を偶然、国軍兵士を乗せたトラックが通りかかった。もちろん兵士たちはその光景を見逃さなかった。車を止めて、部隊長がアユブさん宅にやってきた。

「この旗を立てたのは誰だ」の質問に、名乗り出たアユブさん。「最近目が悪くなってしまって気が付かなかった」と詫びてはみたものの「上が白っていうのもきれいでいいね」と感慨深げ。招かれた家の中に飾られているイリアン独立闘士を称える勲章を見た部隊長は返す言葉もなく、部下に旗の上下を入れ替えろとひと言命令し、アユブさんに最敬礼。その場を立ち去ったとか。(コンパス)

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