2002年 7月31日(水)

【噂のゴシップ】[社会]


オートバイ泥棒の運命

インドネシアでは今オートバイを狙った犯罪が横行している。盗品をさばく市場が“確立”しているから泥棒たちにとってはリスクの小さいおいしい商売だ。しかし。

プラモノ(25)は中部ジャワ州のスコハルジョという町の住人。泥棒家業で身を立てている。とはいっても少々ドジなプラモノ。3カ月前にはヤギを盗もうとして見つかり、住民の袋だたきに遭ったこともある。少しでも安全な商売をしたいと思案していたときに思いついたのはオートバイ泥棒だった。ある日、獲物を見つけようと隣町へ出かけた。

獲物は程なく見つかった。カップルとおぼしき2人乗りのオートバイがある家の前で止まり、キーをつけたまま主は家中に。チャンス到来、実行あるのみと決めたプラモノ。難なく獲物を奪取したところまではよかったのだが、犯行を隣家の住人にしっかり見られてしまった。「泥棒」の叫びに近くにいた人々が集まってきてしまった。やがて警官もやってきて御用に。

警察に連行されることになって自分が乗ってきたオートバイのことを思い出したプラモノ。犯行現場前に置いておいたはずの愛車に目をやると、何と、ない。ドサクサにまぎれて結んだ奴がいる。思わず上げた「泥棒!」の声に驚いたのは手錠で手をつないでいた隣のおまわりさんだった。(ドゥティックコム)

結婚への脅迫

全く身に覚えがないのに突然、役人がやって来て「あの娘を妊娠させたのはお前だろう。結婚をして責任をとれ」と迫られたら。こんな理不尽な話が起きたのは中部ジャワ州クラテン近郊の村マジェガン。

20歳になる娘が相手が分からない妊娠をしてしまったSは、おなかが目立ち始めた娘を前に妙案を思いついた。隣家の独身クスナンさん(35)を夫に仕立ててしまおうという計画だ。そこでSはすご味のきく村役場のナンバー2に金を払って“仲介”を依頼した。

いつもはお人よしで有名なクスナンさんだが、さすがにこの話には納得がいかなかった。脅迫を警察と県庁に訴えた。クスナンさんは身の潔白が証明され、Sと仲介役は捕まった。金でできないことはないと考えたSの誤算だった。(ポスコタ)

問題解決は、殺し屋で

中部ジャワ州のクドゥスはたばこ産業の町。周囲には葉たばこを栽培する村が点在する。事件はそんな村の1つドゥクワリギンで起きた。

サルマンさん(40)は義理のお母さんとねんごろになってしまった。2人は密会を重ねていたが、ある日、秘密を妻に盗み見られてしまった。憤まんやるかたない妻は出稼ぎでスマトラ島の都市に単身赴任中の父に連絡を取った。収まらないのは娘をこけにされた上、女房を盗られたお父さん。てずるを頼って殺し屋を雇った。殺し屋は依頼どおりサルマンさんを殺害、一件落着となった。

不倫は立派な犯罪。警察に訴え出ればサルマンさんは法律の裁きを受けたのに、自ら成敗を企てたお父さん。その行方を今度は警察が追っている。ちなみに殺し屋への依頼料は3万円そこそこだったとか。(ポスコタ)

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