2002年 7月17日(水)

【噂のゴシップ】[社会]


ご注文は「うぐいすの焼き鳥」

中部ジャワ州ブレベスに住むウミさん(29)は、妊娠中。何の脈略もないのだが、ある晩、世にも美しい声の持ち主で、賢い鳥だという「うぐいす」のことが気になりだしたら眠れない。しかも、何とその焼き鳥が食べたくなってしまった。

夫のサントーソさんにおねだりをしたくなったが、夫の仕事は夜警。この時間は仕事の真っ最中だ。しかし、一度浮かんだ思いは止まず、職場へ電話を入れた。

妻からの夜中の電話に何事かと受話器を取ったサントーソさん。妻からの思いもよらない注文に2度びっくり。「何でまたうぐいすなんだ」と言いたいところをこらえ、「これは私たちの初めての子供からのお願いなのよ」と言う愛妻の注文を素直に受け取った。その時、サントーソさんの頭をよぎったのは「妊娠中の妻の願いを聞き入れないと、子供が不幸になる」というジャワに伝わる言い伝えだったとか。

翌朝、仕事を終えたサントーソさんは一目散に鳥市場へ。そして、ついにうぐいすのゲットに成功したが、値切りに値切ったとはいえ、そのお値段は1カ月分の給料の半分もした。

その後、夫妻には男児が無事誕生。ママになったウミさんは「この子はうぐいすのように器量よしで賢くなるに違いない」とご満悦だ。(テンポ)

改心の血判状

「もう金輪際、泥棒はいたしません。もし、この誓いを破ったときは私のこの腕を捧げます」

南スラウェシ州のエレカンという町でこんな誓いの言葉とともに、195人の泥棒経験者が血判入りの寄せ書きを作った。「血判」「誓いを破ったときは腕を切り落とす」とは何ともおぞましいが、町ではこれで安心した市民生活が送れると大きな反響を呼んでいる。泥棒たちを改心させたのは、町の宗教指導者のアミルディンさん。これまでに多くの窃盗犯に接触してはその更生を手助けしてきた人物だ。

企業の大幅なリストラで多数の失業者が出るなど、まだまだ不安定な要素を抱えるインドネシア経済。生活の重荷から犯罪に走るケースも後を絶たず、窃盗・強盗事件が各地で頻発しその解決が社会の大きな課題となっている。そんな中で、地域に根付くイスラム法の下、泥棒たちが更生の誓いとともに盗んだ金1億ルピアを地方政府に差し出したこの話が、反響を呼んでいる。

「この話を一番聞いて欲しいのは、汚職を繰り返す政府高官やその取り巻きだ」と言うのはその町の住人の一人だ。(ドゥティック・コム)

初夜の代償は2,000万ルピア

タンさん(42)は、中部スラウェシ州のテゥロ村の住人。長年の独身生活にピリオドを打ち、15歳年下のスミアティさんとの結婚を決めた。

そして、お嫁さん宅での結婚式はにぎやかなうちにお開き。そこまでは大成功だったのだが、集まった親族一同は式が終わっても、だれ一人として帰ろうとしない。「せっかくの初めての夜なのに薄壁ごしに2人の秘め事が筒抜けになってしまう」と妻は初夜を拒否。それでも目的を遂げようとするタンさんに、包丁をかざした。

面子をつぶされたタンさんは、そのあと裁判所に訴え出た。訴えは結婚式費用を含む2,000万ルピアの損害賠償。裁判官は調停を試みてはいるものの、タンさんの怒りは収まらず、いまだ係争中だ。(テンポ)

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