2002年 5月15日(水)

【噂のゴシップ】[社会]


正直者がゲットした「しあわせ」

100万ルピア単位のカネが目の前に転がっていたとしたら...。もちろん、持ち主がわかればお返しするのが筋。でも、こんなに「せちがらい」世の中、どこにそんな変わり者がいるだろう?

でも広いインドネシア、いるんですよそんな輩が。舞台は東ジャワ州の片田舎。主人公は廃品回収業を営むテジョさんだ。「営む」といっても、毎日大きなカゴを背負って歩き回ってはゴミを拾って換金という地道な仕事。そんな彼に新聞種になるほどの事件が起きたのはある日の午後のことだった。

村の大通りに落ちていたビニール袋、中にはなんと7,000万ルピアが。ふつうのジャワ人なら、ネコババするにせよ、関わりたくないと考えるにせよアクションは1つ、さっさと逃げることだ。ところが正直者は違った。落とし主が戻ってくるまでひたすら待ち続けた。そして3時間半あまり、ついに待ち人は現れた。くだんの品を持ち主に返し、謝礼として400万ルピアとコメ袋1袋をゲットした。

不思議は繰り返す。その3日後、金の装飾品に遭遇した彼、今度は50万ルピアをゲットした。待ち続けているとき考えていたのは「持ち主はどんなに悲しい思いをしていることか」だけだったとテジョさんは言う。こんな当たり前のことが、特別なことに思えるのはこんなご時世だからだろうか?(ジャワ・ポス)

殺人容疑者、足をけがしてお縄

昨年11月に西ジャワ州東ブカシで駐車場従業員を殺害した疑いに問われていたジャファル容疑者がこのほど、大立ち回りをえんじたあげく、ようやく逮捕された。

警察は事件直後、逃走した同容疑者を追跡。まず同州ガルットに逃げ、その後はバンテン州内を点々としていた。しばしば東ブカシにも舞い戻っていたが、ある日警察は同容疑者が屋台でご飯を食べているところを発見。その場で取り押さえようとしたが、ジャファル容疑者は近くにあった鉄の棒を振り回して警察に抵抗。斧も持ち出してさらに抵抗する構えを見せた。

しかし、ジャファル容疑者の運命もこれまで。斧は持ちだして抵抗したはいいが、拍子で刃先が自身の足を傷つけてしまった。血が出始めた同容疑者は慌てた。懸命に斧で警察を遠ざけようとするが、警察はすでにけがをしている同容疑者をなんなく逮捕した。同容疑者は病院で治療を受けた後、厳しい取り調べを受けている。(コンパス)

アヒルの卵泥棒、がけから転落死

西ジャワ州バンドン県の村でこのほど、アヒルの卵を盗もうとした男が高さ20メートルに上るがけから転落し、川のそばで死んでいるのが発見された。

地元住民の話によると、死亡したとみられるのは、この村に住む30歳の男性。この男は稲作地で害虫よけに飼育されているアヒルの卵の盗みを繰り返していた。発見された前日も近くの稲作地近くの巣で盗もうとしたところを見つかりそうになったため逃走。その途中でがけに転落し、そのまま帰らぬ人になったようだ。

地元では卵泥棒が頻発することから稲作地の警備を開始。遺体発見の前日、警備していた人たちはこの男を見かけていなかった。また男の遺族も本人で得あることを否定しているため、遺体は現在も病院の霊安室に置かれているという。(アンタラ)

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