2002年 2月20日(水)

【噂のゴシップ】[社会]


デモの目的はばか騒ぎ

ジャカルタでデモは日常茶飯事。小規模のものなら市民はさして驚きもせず、かえって「またか……」と食傷気味。大半のデモ参加者は大騒ぎするだけだからだ。

バス会社メトロ・ミニの運転手らは、ジャカルタ当局によるバス路線変更のため稼ぎが減ったとして、以前の路線に戻すよう求めるデモを計画。「おれたちの主張をジャカルタ特別州議会に訴えに行こう」との呼びかけに賛同した運転手は70人。各自は日頃運転するバスで集まり、堂々たるバスの行列が州議会に向けて出発した。

ところが大半の運転手らは、自分たちの主張を世に訴えるよりは、とにかくばか騒ぎをして日頃のうっぷんを晴らすことに熱中。とにかく目立とうと、途中から列を離脱し別の道にそれてしまったバスが続出。結局、州議会前に到着したバスはたったの7台。この日のデモは雲散霧消となってしまった。(コンパス)

モ~れつに可愛い乳牛

東ジャワ州ジュンブルで乳牛120頭を飼育しているカミルさんは、仕事に身が入らない25人の男性従業員らに頭を悩ませていた。乳牛飼育は根気のいる仕事。深夜2時に仕事に入り、まず牛舎を掃除。続いて自分が担当する牛の体を洗ってあげなくてはならない。そしてやっと搾乳の開始。

「単調できつい仕事にどうしたら男どもが熱心に専念できるものやら」と考えあぐねていたカミルさん。思いついたのが、乳牛に女優の名前を付けること。これまで牛の体に書いていた番号を「ベラ」「デシィ」といった有名女優の名前に書き換えた。効果はてきめん。「ベラ」担当者は牛をよくなでるなど十分世話するようになり、牛乳の摂取量も増えたという。中には妻より牛に深い愛情も注いでいる者もいるそうだ。(テンポ)

サル―ヒト合戦

東ジャワ州モジョプロ村の農民は、サル軍団に畑を荒らされ頭を痛めていた。撃退作戦に乗り出したある農民は、畑の周りに毒のえさを散布。しかし、退治できたのはたったの4匹。ほかのサルは“同友の死”を教訓に、まったく毒のえさに手を付けなくなってしまった。

農民らが次にとった作戦は、畑の24時間警備。夜を徹して見張りに当たったが、敵も“サルもの”。闇夜に突然、群れをなして大きな鳴き声を上げながら襲撃し、何度か繰り返すうちに守りの弱い農民を見分けられるようになった。「まるでヤツラは人間のようだ」と関心する者も。

結局、農民らはほかの農村から知恵を拝借し、サルがあまり好まない実が固い作物に植え替えることにしたとか。(テンポ)

甘く危険な恋

西スマトラの青年アンディ(26)は、市場で少女リニ(19)に出会い恋に落ちた。初デートの場所はリニの友人宅の裏で、大きな葉が生い茂ったヤシの木の下。人気のないこの場所はお決まりのデートスポットとなり、2人は甘い言葉を交わし会い、いつしか友人の留守中に家の中で愛し合う仲に。

リニがある日、告白した。「妊娠5カ月なの。おなかの中の子はあなたの子よ」。驚いたアンディは、責任をとってほしいとせがむリニの手を振り払った。恋人の冷酷な態度にショックを受けたリニは、つい手元にあった石を取り、彼の肩を殴打。感情的になったアンディはヤシの木に立て掛けてあった棒を手に取り、彼女を殴り続け、殺してしまった。

逮捕・起訴されたアンディ被告は、法廷で「実は計画的な犯行だった」と証言。リニが妊娠したことは気付いており、棒はあらかじめ用意しておいたと自供した。初デートの場所は、殺人の現場となってしまった……。(コンパス)

容疑者に取りついた霊!?

インドネシア人の中には、超自然的な力や霊を信じる者が多い。それを逆手にとろうとする悪人もいる。

知人を殺害した疑いで逮捕されたバンバン容疑者(23)は警察に対して、「殺したのは、おれに取りついた霊、レボの仕業だ」と供述。「狂言をほざくな」とそしる警察に「証拠を見せてやる!」と同容疑者は丁子たばこ1箱を用意させると、1本に火を付けた。くゆる煙の中で口早に呪文をとなえると、見る見るうちにひょう変。子どものような声で「おれが霊のレボだ」としゃべり始めた。レボは「バンバンを逮捕してはならない。殺したのはおれだ」と“自供”。殺人の動機は、被害者が何度も自分の妻を殺してくれとしつこく迫ってきたからと証言した。警察も初めはレボの出現に息を飲んだが、どうも説明につじつまが合わず追及。迫真の演技だったバンバン容疑者。最後は「借金があったから殺した」と白状した。(ガトラ・コム)

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