2002年 2月 6日(水)

【噂のゴシップ】[社会]


会社倒産、つかんだワラは…

中部ジャワ州スマランに住むスマルノさん(59)は、経営していた会社が倒産し、自宅が銀行に差し押さえられてしまった。そこに現れたのがアトモノと名乗る男。スマルノさんが困っているのをどこから聞きつけてきたのか、「わたしに500万ルピア(約6万3,000円)を預ければ、あなたの債務を処理してあげます」と申し出た。

500万ルピアすら手元になかったスマルノさんが「200万ルピアしか用意できない」と答えると、男は「いいでしょう」と快諾。だたし、これから銀行で大金を用意するので、安全確保のため車がいるという。スマルノさんは戸惑ったが、ワラをもつかむ思いで「この人の善意を裏切ってはいけない」と容認。念のため、車を監視する娘(20)も同行させた。

しかし、この判断が裏目に。男は200万ルピアを持ってとんずらし、娘と車が戻ってきたのは4日後のこと。とんだワラをつかんでしまった。(ポス・コタ)

洪水保険に入りましょう!

洪水保険に入りましょう――。首都を襲った大洪水に目をつけた保険会社がこう呼び掛けている。ここぞとばかり各社はイメージアップを図るため、避難民への物資支援活動に乗り出したが、「あなたの大切な家や財産の価値を一瞬のうちに下げてしまう洪水に対処するには、保険が一番」と宣伝文句をとなえるのも忘れなかった。

もったいないのは、洪水が保険対象になっているのを知らずに申請してこない加入者。某社の『家族保険』加入者は162人。財産の紛失だけでなく地震や洪水による損害も適応内だが、これに気付き保険金支払い申請をしてきたのは7人だけ。「申請者すべてに保険金を払えるかは定かでないが、まずは弊社の保険に加入して」とこの保険会社はちゃっかり。(メディア・インドネシア)

教員数が2年間ぴったり2万2千人!?

「報告されている公務員教員数と名誉教員(一種のボランティア教員)数が2年間、変わっていないのは変だ!」。そう気付いた国家教育省・東ジャワ州マラン地方事務所長は、調査に乗り出した。現在、実際に職務に就いている公務員教員数は1万4,571人、名誉教員は2,020人で合計1万6,591人。これに対して登録教員数は2万2,000人だから、なんと5,409人の“架空教員”がいる計算。マラン県教員の平均月給は35万ルピア(約4,400円)だから、毎月約2億ルピアの使途不明金が拠出されていた。

水増しされた教員給与費はどこへ消えていたのか? くさいと思った所長はマラン県職員を追及したところ、本来支給対象でない引退教員らにまで払っていたことが発覚。県職員は「間違っていた」と証言しているが、所長は「2年間だれも気がつかなかったはずがなかろう!」。(メディア・インドネシア)

兄思いではなく姪想い

ジョクジャカルタ特別州に近い町に住む弟(37)は、最近よく同州の兄の家に足を運ぶようになった。別にお金をせびるでもない、いつも家に来ては兄家族に楽しい話題を提供し話に花を咲かせていた。見た目は貧相だが「兄思いで感心なやつだ」と親戚から慕われていたそうだ。

ある日、兄夫婦が家に帰ると14歳の娘がいない。探せどどこにもおらず、行き先を記した書き置きもない。近所を訪ね回ったら、ある1人が「よく来るお前さんの弟が連れていったよ」。まさかと思い弟の家に行ったら、娘がかくまわれていた。ずっと独身だった弟は、あでやかに育った姪(めい)を見て横しまな気分を起こしてしまったのだ。兄は「よく家に来ていたのは、兄思いではなく、娘想いだったのか!」。(ポス・コタ)

「離婚して!」とカネを貢ぎ続けた女

中部ジャワ州の農村に暮らすマラジャック(33)容疑者はやり手の男。マレーシアに出稼ぎに行っている妻を持ちながら、トリニルさん(23)と浮気をしていた。同容疑者から求婚された彼女は「彼の生活を助けたい」と、やはりマレーシアへ出稼ぎに。

容疑者から「妻と離婚するにはカネが要る」との手紙を受け取ったトリニルさんは、せっせと送金し、その総額は1,200万ルピア。帰国時、求婚の言葉は真っ赤なうそと分かったにもかかわらず恋心は消えず、二輪車を買いたいとせがむ彼にさらに1,000万ルピアを手渡した。トリニルさん、最後は目が覚めて男を警察に突き出したが、恋の虜(とりこ)になることは、まことに恐ろしい。(ポス・コタ)

NNAからのご案内

出版物

SNSアカウント

各種ログイン