台湾、「雪崩のような大勝」
台湾主要紙はいずれも大きな扱いだった。独立派メディアとして知られる自由時報は1面で、自公合わせて320議席以上を獲得したことを「雪崩のように大勝した」と伝えた。
民主党の大敗は「内政と外交の両面で迷走したため」と分析。自民党の大勝は「尖閣諸島(台湾名・釣魚台)をめぐる中国の圧力や北朝鮮の事実上のミサイル発射を背景に、国を守れる強い政党への日本国民の期待が高まったため」とした。
安倍氏については、元台北駐日経済文化代表処代表の許世楷氏の話として、以前から親台湾派だと紹介。また、馬英九政権の中国への傾斜が進んでいることを日本も憂慮しており、「中台関係がさらに緊密になり、日本の戦略や利益に影響を及ぼすことがあれば、日本は態度を変える可能性が大きい」との見方を伝えた。親中的な報道で知られる中国時報は「日本の国内外で最も心配されているのは日本の右傾化」と報じ、日中関係への影響に懸念を示した。
