NNAカンパサール

アジア経済を視る September, 2022, No.92

【特集 いざ、リベンジ旅行へ③】

業界ベンチマーク
コロナ乗り越え再起へ
~観光・旅行~

業種業界の産業トレンドについて、話題性ある記事を「業界視点」でベンチマーク。今回は脱コロナにより再起を期す、アジア各国の観光・旅行業界に注目。

新華社

中国

観光地の感染拡大止まらず
緩めゼロコロナの先行きに不安

中国で新型コロナウイルスの感染が再拡大している。上海市や北京市といった大都市を中心に感染が拡大してきたこれまでとは異なり、南部や西部の観光地で感染が急拡大。政府の移動規制緩和と夏休みシーズン突入で観光客が急増した影響が表れた形だ。(8月15日付)



香港政府提供 

香港

香港セブンズ、3年ぶり開催
政府が認可、「バブル方式」で

新型コロナウイルスの影響で2年連続中止となっていた7人制ラグビーの国際大会「香港セブンズ」が今年、11月4~6日に開催されることが正式に決まった。香港ラグビー協会が7月30日、香港政府の認可を得たと発表した。大規模な国際スポーツイベントの再開は、香港がアフターコロナへとかじを切ったことを世界に示す効果が期待される。(8月1日付)


マカオ

マカオのカジノ収入
7月は過去最低

マカオ政府賭博監査・調整局は1日、マカオの7月のカジノ総収入が3億9,800万マカオパタカ(約65億5,700万円)だったと発表した。新型コロナウイルスの感染が広がった影響で、政府統計をさかのぼれる範囲での過去最低に落ち込んだ。(8月2日付)


中央通信社

台湾

観光地、週末の人出が急増
リベンジ旅行でコロナ前回復も

小中学校の夏休みが始まって初の週末となった2日と3日、台湾各地の主な観光地では人出が急増した。一部では新型コロナウイルスの感染拡大前の水準を回復しており、1日当たりの新規感染者数が減少傾向にある中、地元メディアは「リベンジ旅行が再び確認された」などと伝えた。(7月6日付)


NNA撮影

韓国

日本からのノービザ入国認可
8月末まで特例、休暇ニーズ対応

韓国政府は4日から、日本と台湾、マカオの3カ国・地域を対象にした無査証(ノービザ)入国制度を開始した。8月末までの期間限定で運用される。訪韓希望者が多い日本や台湾に対して特例でノービザ入国を認めることで、夏の休暇シーズンに高まる海外旅行ニーズを取り込み、コロナ禍で被害を受けた観光業の回復につなげる狙いがある。(8月5日付)


タイ

政府がカジノ開設を検討
観光政策見直しで

タイ政府はカジノ開設を検討する。外国人旅行者の誘致、タイ人を含む入場者からの収入の確保が目的。(7月29日付)


ベトナム

インド観光業
ダナンでの結婚式需要に着目

ベトナム中部ダナン市がインドからの海外挙式ツアー先として注目され始めており、市当局がインドとの関係拡大に期待を寄せている。(6月7日付)


インドネシア

デジタルノマド向けの長期ビザ
導入検討

インドネシア政府は、「デジタルノマド」(ITを活用して旅行をしながら仕事をする人)向けの長期査証(ビザ)の創設を検討している。(7月12日付)


同社提供

シンガポール

来年に持続可能な船舶投入
米クルーズ大手、幹部に聞く

世界的な新型コロナウイルス関連の渡航規制の緩和に合わせ、クルーズ産業が本格的な事業再開に向けて動き出した。世界最大手の米ロイヤル・カリビアン・グループは、シンガポールを拠点にアジア太平洋地域の需要を取り込もうとしている。(8月2日付)



マレーシア

観光客誘致目標
450万人に上方修正見込み

マレーシアのナンシー・シュクリ観光・芸術・文化相は21日、今年の外国人観光客の誘致目標を450万人に上方修正することがあり得るとの見方を明らかにした。(6月23日付)


NNA撮影

フィリピン

比航空、6年ぶり黒字に
1~6月、経営再建や反動増で

フィリピン航空(PAL)が4日発表した2022年1~6月期連結決算は、純利益が42億ペソ(約100億円)となり、前年同期の180億4,230万ペソの赤字から黒字転換した。経営再建が進み、1~6月期として6年ぶりのプラス成長となった。(8月5日付)



NNA撮影

ミャンマー

政情不安で外国人観光戻らず
国際線再開も閑散、残る規制

ミャンマーでは、国際線の発着が認められて3カ月以上がたつものの、旅行で訪れる外国人観光客はほぼいない状況が続いている。新型コロナウイルス感染症の水際対策は緩和が進むが、政情が依然として安定せず、危険な国というイメージを払拭(ふっしょく)できていないからだ。(8月1日付)


共同

ラオス

ラオス中国鉄道、メコン物流の将来は
アジア経済・鉄道の研究者に聞く

ラオスの首都ビエンチャンと中国・雲南省を結ぶ「ラオス・中国鉄道(中老鉄路)」が中国の全面的な支援によって昨年12月に開通した。自動車・電子・食品加工産業が集積するタイからビエンチャンへトラックで輸送し鉄道に積み替えれば、タイと中国内陸を最速で結ぶルートとなり、日本の物流会社も4月にサービスを開始した。(6月8日付)


カンボジア

アンコール遺跡の観光客
1~7月は13.5倍

カンボジア北西部シエムレアプ州の世界遺産アンコール遺跡群を2022年1~7月に訪れた外国人観光客は、前年同期比13.5倍の8万3,854人だった。入域料収入は同13倍の約337万米ドル(約4億5,500万円)となった。(8月11日付)


インド

インドとネパール結ぶ観光列車
運行開始

インドとネパールを結ぶ初の観光列車が21日、運行を開始した。同列車は、インド政府が進める観光列車事業「バーラト・ガウラブ」(Bharat Gaurav)の一環。(6月23日付)


インド

印からスリランカ北部へ
航空便の運航再開

スリランカ北部のジャフナ半島とインドを結ぶ航空便の運航が来月から再開となる。空港の視察に伴い、スリランカのデシルバ航空相が明らかにした。(6月21日付)


オーストラリア

オーストラリア
香港人観光客に照準

オーストラリアが香港人観光客の誘致に動きだした。新型コロナウイルス流行前に比べるとその数はまだわずかだが、香港政府が水際対策の強制検疫(隔離)措置を緩和すれば「リベンジ旅行」の需要が拡大すると期待する。(7月12日付)


ニュージーランド

NZ、コロナ禍の制限撤廃で
国境完全開放

ニュージーランド(NZ)政府は、1日より新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後初めて、国別の制限を撤廃して国境を完全に開放した。同日よりすべての国から観光などでの入国を認め、学生ビザ(査証)などの申請も制限なしで受け付ける。また、クルーズ船など海路での観光目的の入国も認める。(8月2日付)


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