NNAカンパサール

アジア経済を視る November, 2020, No.71

【わたしの在宅ライフ】

インド男性(36)の過ごし方
週末はネトフリでストレス解消

新型コロナウイルス感染防止のための外出規制や自粛、新たな生活様式が広まる中、アジアの市民は自宅でどう過ごしているのか。在宅時の一日のスケジュールのほか、利点や困り事、ストレス解消法などを紹介してもらった。

インド首都のデリー近郊、ハリヤナ州グルガオン市に住む30代男性のアルン・ジェサニさん。大学院で学んだ情報工学の知識を生かし、地場財閥系IT企業のタタ・コンサルタンシー・サービシズでエンジニアとして働いている。

今年3月、新型コロナ感染症の拡大に伴って会社の指示で完全在宅勤務に入った。在宅は少なくとも2021年6月中旬まで継続する予定で、延長される可能性もあるという。

「以前、毎日往復4時間かかった通勤時間を節約できるのは大きい。深夜残業した翌朝は少し長く寝られるのも助かる。作業上も問題ない。会議だけはビデオチャットよりは直接話す方が早いけれども」と、ジェサニさんは在宅勤務におおむね肯定的だ。

平日は夕方以降の終業後に子供と遊ぶ(ジェサニさん提供)

不動産コンサルタント会社に所属する妻のシャルマさん(36)も同じく在宅勤務。2人とも仕事が忙しいため、家事や育児に対応できなかった。そこで、平日はフルタイムのメイドを雇って家事全般と4歳の子供の世話を任せている。

平日は団らんの時間がほとんどないため、土日は家族そろってドライブで外出することが多い。新型コロナ流行の中、混雑した商業施設は避けるなど気を使っている。

自宅ではテレビの他、ネットフリックスやアマゾンプライムなど動画配信サービスの番組や映画などを楽しむ。最近はインドの人気スリラードラマ『ミルザープル ~抗争の街~ シーズン2』に夢中だ。

そして、週末に何より大切にするのは子供と過ごす時間だ。「仕事のストレスも大きいけれど、子供の笑顔が全て吹き飛ばしてくれる」(ジェサニさん)と、子煩悩ぶりを見せてくれた。

インド風ハンバーガー「パオパジ」を作る妻のシャルマさん(同)

仕事後、リビングでテレビを見ながらくつろぐジェサニさん(同)

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