NNAカンパサール

アジア経済を視る July, 2019, No.54

プラスチックごみ、減量に本腰
東南アで代替や輸入制限相次ぐ

深刻な海洋汚染を引き起こしているプラスチックごみを減らす動きが東南アジアでも加速している。東南アジア諸国連合(ASEAN)の加盟国首脳は6月22日、海洋ごみの削減に向けた連携強化をうたった「バンコク宣言」と行動指針を採択した。また、中国が資源ごみの輸入を禁止して以降、受け皿となってきた東南アジア各国で輸入規制を強めている。関連の最新記事をNNA POWER ASIAからセレクト。

タイの工業団地で見つかった違法に輸入されたプラスチックごみ(ネーション提供)

タイの工業団地で見つかった違法に輸入されたプラスチックごみ(ネーション提供)

タイ

海洋ごみ減で連携、宣言採択 ASEAN首脳、「3R」推進もNNA POWER ASIA 2019年6月24日付

東南アジア諸国連合(ASEAN)の加盟国首脳は22日、バンコクで開催された首脳会議で、海洋ごみの削減に向けた連携強化をうたった「バンコク宣言」と行動指針を採択した。世界的な問題になっているプラスチック廃棄物を中心とした海洋ごみの6割は、アジアから流れていると指摘されるなど域内の対策が急務になっている。海洋生態系のほか、漁業や観光など経済への影響も懸念される中、各国が法規制や「3R(リデュース・リユース・リサイクル)」の啓発、民間企業の環境分野への投資を促す。


マレーシア

政府がプラごみ対策に本腰 輸出先へ返送、年内対応に奔走かNNA POWER ASIA 2019年5月30日付

東南アジア各国で、海外からのプラスチックごみの受け入れを拒否する動きが広がっている。中国によるプラごみ輸入受け入れ拒否や国内の環境汚染に端を発し、マレーシアでも28日、政府が約3,000トンに上る世界各国から持ち込まれたプラごみを公開し、60個のコンテナに分けて発送国に随時送り返すと明らかにした。政府はこれまでにも違法業者の摘発、輸入許可の発効条件を厳格化するなどの措置を執っているが、現状の改善には年内いっぱいを要するとしている。


インドネシア

プラごみ輸入の禁止を計画 各国の規制導入で輸入量は3倍超NNA POWER ASIA 2019年5月20日付

インドネシア政府は、プラスチックごみの輸入禁止を計画している。世界のごみの受け皿となっていた中国が2018年にプラごみなどを全面輸入禁止し、マレーシアやタイ、ベトナムなども規制を強化したことから、インドネシアのプラごみ輸入量が急増しているためだ。1~3月は、17年同期の3.4倍に急増した。


ベトナム

小売各社、プラ製品の利用控える動き強まるNNA POWER ASIA 2019年6月18日付

ベトナムで、プラスチックのストローや買い物袋の利用を控える動きが強まっている。代替品を販売する業者のなかには、順調に市場シェアを伸ばしている企業もあるという。


シンガポール

国内270店以上の外食店、プラ製ストロー廃止へNNA POWER ASIA 2019年6月4日付

世界自然保護基金(WWF、本部・スイス)は3日、シンガポールで7月1日までに270店以上の外食店がプラスチック製ストローの使用を中止すると発表した。WWFシンガポール支部は1月、同国の国家環境庁(NEA)、非政府組織(NGO)ゼロウェイストSGの支援を受けて、プラスチック削減キャンペーン「PACT」を開始すると発表。当初は現地で事業展開する9社がPACTへの参加を表明していたが、現在は15社まで増えた。


出版物

各種ログイン