NNAカンパサール

アジア経済を視る April, 2018, No.39

[4〜6位]

日系企業が活発な動きを見せているアジアの医療業界。NNAが報じたニュースの中から関連の記事をピックアップ。

テルモが台湾同業の大口径デバイス資産を買収NNA POWER ASIA 2018年3月6日付

台湾

益安生医が開発した「IVC―C01」(テルモ提供)

テルモは、医療機器の製造・販売を手掛ける益安生医(メデオン・バイオデザイン)が開発した大経口止血デバイスの資産を2,000万米ドル(約21億1,400万円)で買収した。止血デバイス「IVC―C01」は、脚部の動脈から挿入する大経口カテーテルの手術に特化した機器。カテーテルを挿入する際に血管に開けた穴を、術後に縫合して止血するのに使う。簡便な手技で糸2本を同時縫合できるという。IVC―C01は開発段階で、欧州連合(EU)加盟国での販売基準適合を示す「CEマーク」を2019年までに取得の見通し。



医療機器JMS 地場2社と販社設立NNA POWER ASIA 2018年2月28日付

タイ

医療機器メーカーのジェイ・エム・エス(JMS)は、バンコク東郊サムットプラカン県で「JMSヘルスケア(タイランド)」を設立する。タイの販売代理店および輸入業者の関係にあったティパヤバディン(TBD)、B&Jロジスティックとの合弁で、資本金は500万バーツ(約1,710万円)。JMSは49%を出資する。医療機器のほか、医療用品、医薬部外品の輸出入および販売を行う。担当者によると、タイでは透析分野をはじめとする医療機器などの需要が拡大している。タイでの拡販と近隣国での事業展開を推進するため、合弁会社の設立を決めた。JMSとTBDの製品を販売しながら、現地生産の検討も視野に入れる。JMSは昨年発表した中期経営計画で「グローバル展開の加速」を掲げている。17年3月期の売上高555億円のうち、海外は33%を占めており、今後は40%超を目指す。

介護職員初任者に日本式研修 ロングライフ、技能実習生候補にNNA POWER ASIA 2018年3月22日付

インドネシア

MINORIの研修施設で日本語の研修に励む介護技能実習生の候補者たち=西ジャワ州ブカシ県(NNA撮影)

総合介護サービスを手掛けるロングライフホールディング(大阪市)はこのほど、インドネシアの首都郊外で運営する高齢者向け住宅「シニアリビング ダ・カヤンガン」で、インドネシア人介護職員を対象に初任者研修を実施した。日本に介護職実習生の派遣を計画している送り出し機関「MINORI」(西ジャワ州ブカシ県)から、研修の依頼を受けた。日本政府は外国人技能実習制度の変更に伴い、今年から新たに介護職実習生の受け入れを始める。MINORIは今年6〜7月ごろに20人程度を派遣できるのではないかと話している。

研修は、ロングライフの現地合弁会社ジャバベカ・ロングライフ・シティーが1月中旬から1カ月間実施、終了した。参加者は45人。ロングライフは日本で培ったノウハウを生かして、日本の「介護職員初任者研修」(旧ホームヘルパー2級養成講座)のカリキュラムを基に、研修で使用する教材を独自に作成した。

ジャバベカ・ロングライフ・シティーの譲原一馬取締役は「研修参加者が座学だけでなく、『シニアリビング ダ・カヤンガン』に入居する高齢者とじかに接して、介護の技術やコミュニケーションの仕方などを学べるようにした」と述べ、座学・実技・実習を一貫で行う点が他社との差別化であり、研修の特長と説明した。

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