日本からの対東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）投資は2004年ごろに急減し、対中国に追い抜かれた。エアコンの域内主要生産国マレーシアでは生産が低迷し「ど…

タイ、インドネシア両国の冷蔵庫市場は１００万台以上の規模で東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）地域ではずば抜けた大市場だ。ベトナムも急成長中で、間もな…

シンガポールは冷蔵庫の心臓部品であるコンプレッサー（冷媒圧縮機）の一大生産基地としての地位を一層高めている。隣国マレーシアは域内向け生産基地だ。両…

東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）各国は2008年、どの産業をけん引車に成長を続けるのだろうか。原油100米ドル時代は、代替燃料資源、同関連産業の多いＡＳＥ…

2007年は、この特集が始まった3年余り前と比較し、家電など製造業の中国シフト時代の終わりを感じた年だった。日系製造業投資額でみても、対東南アジア諸国連…

日系家電メーカーの一大テレビ生産・輸出基地であるマレーシアでは、薄型時代への市場の急転換を受け、生産を完全に海外シフトするメーカーも出た。かつての…

タイ、インドネシアでも液晶を中心とする薄型テレビ市場が06年から急速に立ち上がり始めた。販売台数の伸びが前年比で10倍以上という猛烈さだ。日系家電メー…

東南アジアきっての先進国シンガポールでは家電市場が熱い。直近の四半期で約9％という先進国ばなれした高成長を背景に、新製品好きといわれる地元消費者の財…

大国インドには世界２位の鉄道網と道路網がある。しかし航空、海上での貨物と同じように、急成長する需要にインフラ整備が追いつかない。内需に大きく依存す…

貨物需要が拡大する中、港湾の処理能力が追いつかない。道路・鉄道にも課題がある。東部のチェンナイ港から日産工場の建設予定地までのコンテナ輸送を試験走…

インドは熱気に包まれていた。「四半期決算が至上の喜び」と語る企業役員。昼夜を問わず働く物流マン。未整備のインフラ、複雑な規制などにも屈しない彼らの…

中国広東省や香港に拠点に持つ日系物流企業が、ベトナムとの間の定期便運行を始めた。華南、そしてベトナムに製造拠点を持つ日系メーカーの熱い期待を受けた…

ベトナム北部～中国広東省の貨物定期便が始まった。その中継点となる広西チワン族自治区は今、熱い。中国～東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）の物流ハブとし…

アセアン物流の将来の大動脈を見るため、中国雲南省昆明へ飛んだ。ベトナム、ラオス、ミャンマーと国境を接し、水路を通じてタイともつながる。省都・昆明か…

島しょ国であるインドネシアでは、空港や港湾をハブとして、陸路が周辺地域を結ぶ。島同士を橋でつなぐ構想もある。天然ガスや石油など資源に恵まれ、シン…

５日間、東西回廊を走り続けて、いよいよ物流の主役になる日もそう遠くない気がしてきた。製造業のメッカ、タイからベトナムへ、ベトナムからタイへの相互補…

第２メコン国際橋が06年12月に開通し、東西回廊を利用したバンコクからラオス国内を横切り、ハノイまで３国をまたぐ1,600キロが陸でつながった。「海より速く…

中国と国境を接する標高650メートルのラオスの街、ボーテンがカジノ拠点と化したのは最近のことだ。国境をまたぐと建設ラッシュの中国・モーハン。一大商業施…

「南北回廊」はメコン川と陸路の２ルートがある。ミャンマー、ラオス、タイに中国製品を浸透させるメコン物流、さらに東南アジアと中国の物流に変革が期待さ…

マレー半島を走破した記者は、バンコクがアセアンの大陸部陸送で一大ハブになる気配を感じた。日系の力でタイ～マレーシア～シンガポールに続き、タイ～ラオ…

クアラルンプール（KL）の朝は早い。午前7時、もう外は車であふれている。マレーシア最大の経済都市、国際陸送の一大ターミナルであることからも分かる。約1…

記者はアセアン最大の国際陸上物流ルートの起点、シンガポールからクアラルンプールへ向かった。1日に数千台が行き交う国際陸送路とそれを取りまくメーカー、…

フィリピンは、海運ハブとしての地理的条件にはめぐまれている。だが業界は、インフラを含め発展途上だ。国際貨物の9割を扱うマニラ港は、日本の地方港との間…

ベトナムが熱い。アセアンの中で進出企業が著しい。世界的な船舶需要のひっ迫で、造船業界でベトナムが新顔として注目されている。業界を支える技術指導が日…

インドネシアは、海外からも中古品を輸入し、資源の再利用も活発。日本からは電車、禁輸しても流れ込む古着。再利用の２つの顔を紹介する。(インドネシア＝今…

海賊問題は、アセアンの物流を語る場合に避けて通れない。業界関係者の多くは、マラッカ海峡、インドネシア海域で海賊事件が依然多発していると語る。２年前…

マレーシアは、海運で長くシンガポールに依存してきた。1990年代末からは、着々と依存脱却を進め、港湾業を大きく発展させている。 一方シンガポールとの対決…

シンガポールは、スエズ運河開通以来、欧州からアジアへの海の入口として繁栄を続けてきた。独立前後からも、エネルギーの石炭から石油中心、海運のバラ積み…

経済成長を続けるタイでも海外物流の中心は海運だ。その貨物の大半を処理しているのは、日本では無名の港レムチャバン。1990年代初頭から稼働し始め、今やタ…

「東洋のデトロイト」に成長したタイの自動車産業、中継貿易の利点を生かす車のハブ港、シンガポール、ＡＳＥＡＮ域内で伸びるインドネシア。アセアンの姿を…

空の物流は一刻を争う。分業生産の広がりを受け、多国間を飛び交うパーツ。それだけでない。自然災害時の緊急支援物資の輸送も影の主役だ。地すべり被害のレ…

ウエディングドレスと菊。ベトナムの縫製品の輸出額は原油についで2番目の主力商品、菊も定時定量貨物の代表格のひとつ。いずれも主要輸出先は日本。時間を競…

熱帯魚、爬虫（はちゅう）類はアセアンの資源のひとつ。日本へ、欧米へ生物たちも空を飛ぶ。 世界の主要輸出センターはシンガポールだが、その供給源がインド…

クアラルンプール国際空港は、1億平方メートルという域内最大、世界でも2位の敷地面積を誇る巨大空港だ。シンガポール・チャンギ、タイ・スワンナプーム（バ…

チャンギ空港は、2005年に世界第5位の貨物取扱量を記録した。日本の各航空会社にとっても、長期にわたり地域ハブになっている。日系フォワーダー各社、利用す…

アセアンの自動車、家電製品の生産拠点、タイの航空貨物は日系企業の自動車部品、電子部品が輸出入ともに大きな比率を占める。ねじ1本でも欠ければ、生産ライ…

日本の生鮮マグロは4割近くをアセアンから輸入している。大部分はインド洋のメバチ、キハダ。積み出し基地が三大観光地、インドネシアのバリ島・デンパサール…

金融業界編の最終回はメーカー系の金融会社を紹介する。東南アジア諸国連合（ASEAN）の金融ハブであるシンガポールには日立製作所、東芝、日産自動車、松下電…

東南アジア諸国連合（ASEAN）の駐在員にとって両替商は身近な金融機関だ。出張のような公的なものから、旅行や仕送りなどの私的なものまで利用する機会は多…

日本の政府系金融機関、国際協力銀行（JBIC）は日本の輸出入や日本企業の海外経済活動を促進するほか、開発途上地域を金融面から支援している。海外経済協力…