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概要

NNA_kanpasar_vol.26

KANPASAR 3前時代の秘境か、次世代の市場か識者レビュー5カ国の市場の魅力度は?(高い順にA、B、C)カザフスタン旧ソ連圏の国の中ではAランク。すでに中国やロシアで物を販売していて、別の国でも売りたい企業には魅力的だろう。実は今が旬。現地通貨が下がっており渡航費が非常に安い。また、今年は万博の宣伝をしなければいけないので日本人なら大歓迎される。視察して進出を検討するにはいい時期。今すぐ進出をというのではなく、関心を持って目を向けるのが今だと思う。ロシアNIS貿易会 研究員評価:A 中馬瑞貴潜在的な市場性はある。魅力は親日的なことと、品質の良さを重視する富裕層がいるのでターゲットになること。中間層も育ってきた。ただし、出るとなると難しい面もある。期限や約束を守らないといった発展途上国にありがちな難しさは非常に目立つ。賄賂も横行している。日系企業が出るには調査や交渉にかなりの努力が必要だろう。日本貿易振興機構 海外調査部欧州ロシアCIS課 アドバイザー評価:A 芝元英一BとCの中間ぐらい。「欧州風の中進国」を目指すユーラシアの国という雰囲気。旧ソ連だったこともあり、街で見る市民のマナーなどは良い。先進国ではないので、税制や投資環境に問題があり事業では大変だと思う。通関やビザ発給が進まない、運用が恣意的など、難しい点は多い。在カザフスタン日本国大使館 一等書記官評価:B 荒川正頼ラオス首都ビエンチャンの一人当たりGDPは4,000米ドルを超え、SNSの普及を背景に市民の消費意欲は確実に高まっている。日本食は中~富裕層を中心に人気が定着した。最近では調味料や菓子、文具、ファッションなど比較的気軽に購入できる日本製品への関心が拡大している。言葉や文化が類似する隣国タイのトレンドをうまく活用することで、ラオス市場へのスムーズな横展開が可能となるだろう。日本貿易振興機構 ビエンチャン事務所評価:A 山田健一郎大型ショッピングモールが次々とできているが、消費者はあまりいない。利益の追求は一見難しいが、アイデアとネットワーク次第でマーケットを席巻できるチャンスが眠っている。他のASEAN諸国と比べると人口が少なく市場規模は小さいが、成長著しい隣国からの余波が海のないラオスに到達する兆候をいかに早くキャッチできるかが企業進出のカギだと感じる。現在、投資奨励法や経済特区法が改正中だが影響は未知数。可能性すら未知数なところがラオスの魅力。法務コンサルティング会社JBL Mekongラオス事務所評価:A 内野里美パプアニューギニア治安の悪さ、人件費や不動産など事業コストの高さ、為替相場の不安定な通貨キナを抱える点などが問題。ただ、大幅な人口増加でいずれ人口約2,400万人のオーストラリアを超えるとの予想があり、天然資源の開発が順調に進めばさらに所得水準が上昇する可能性もある。消費・販売マーケットとして大きなポテンシャルを秘めているかもしれない。NNA豪州 編集部評価:C 西原哲也北朝鮮日本政府を含めた国際社会による制裁の影響もあり、現実的には「超お勧めできない」レベルでCだが、制裁を抜きで考慮するとBだ。教育水準が比較的高く、英語教育にも力を入れている。また、外資企業の参入が少なく、経済重視を強調しており、市場はあらゆる分野で大幅な成長の可能性を秘める。投資説明会を開催するなど、外資企業に門戸は開かれている。しかし、二重レート問題や地方格差、兵器開発など懸念要素が多いことも事実だ。フリーランスライター評価:B 田村和輝現在、為替問題で経済が沈滞しているが回復傾向にはあり、富裕層対象のビジネスではダメージは小さいとみている(企業としての回答)カネボウ化粧品 経営企画部門 広報グループ評価:A 高橋牧子モンゴル首都圏を対象とした中小規模のビジネスであれば魅力的。内資・外資の区別が無く、会社設立などの手続きに時間や費用があまりかからないことや、日本との間に航空直行便があること、ウランバートルに140万人が集中している点が魅力。首都圏は、品質が良い日本製の消費財であれば多少高価格でも継続的な需要が期待できる。3 ~ 9月は、地方での交通手段としての需要やツーリングの需要があるが、冬季になるとバイクに乗る人が非常に少なくなる。1年を通してのビジネスは難しい。英語を使える人が少ないなどパートナー探しも大変だ。今は景気が低迷しているが、豊富な鉱物資源による経済発展で、将来の需要の拡大は見込める。市場規模は小さいが、その分、競合状況は緩やか。輸入品が多い市場で貿易が行いやすい。日本ブランドへの信頼も高く、日本への留学経験のある人材も見つけやすい。韓国系の進出が進んでおり、日系は後れを取っている印象を受ける。現在は資源価格の下落などが進んで不景気のため、パートナーの経営状況には注意が必要。日本製品への信頼が強く、規模を求めないのであればお勧め。現在経済はどん底であるが、総額60億米ドルの銅鉱山開発が進んでおり、今後上向くことは間違いない。日本との経済連携協定の発効で新車の関税が即時撤廃になったことで、自動車修理業などの分野で日本企業との取り組みを希望するモンゴル企業は多い。ロシアNIS貿易会 業務部日本モンゴル経済委員会事務局長佐藤隆保ヤマハ発動機 海外市場開拓事業部 エリア開拓部中東・北部アフリカグループ山田利治ロート製薬 経営企画本部 グローバル事業開発地域担当西原瑠美国際協力機構 シニア海外ボランティア松本毅評価:A評価:C評価:B評価:A(注)各国の為替レートは2016年12月8日時点。GDP、名目GNIは一人当たりカザフスタン共和国出所:外務省、世界銀行、OANDA首都アスタナ(1997年12月、アルマティから遷都)面積272万4,900平方キロメートル(日本の7倍。旧ソ連ではロシアに次ぐ)人口約1,767万人(2016年)民族カザフ系(66%)、ロシア系(21%)、ウズベク系(3%)言語カザフ語。公用語としてロシア語宗教イスラム教(70%)、ロシア正教(26%)、無宗教(3%)元首ヌルスルタン・ナザルバエフ大統領(1991年12月~)GDP 1万508米ドル(15年) 実質成長率1.2%(同)在留邦人153人(15年10月)通貨テンゲ。1テンゲ=0.34円モンゴル国首都ウランバートル面積156万4,100平方キロメートル(日本の約4倍)人口306万1,000人(2015年)民族モンゴル人(約95%)、カザフ人など言語モンゴル語、カザフ語宗教チベット仏教など元首ツァヒャー・エルベグドルジ大統領(09年6月~ 13年6月、13年7月~)GDP 4,320米ドル(14年)実質成長率2.3%(15年)在留邦人468人(15年10月)通貨ツグリク。1ツグリク=0.05円出所:外務省、世界銀行、OANDAパプアニューギニア独立国首都ポートモレスビー面積46万2,840平方キロメートル(日本より2割ほど大きい)人口約762万人(2015年)民族メラネシア系言語公用語は英語。太平洋地域で広く話されるピジン英語、モツ語など宗教キリスト教元首マイケル・オギオ総督(11年~)ピーター・オニール首相(11年~)GDP 2,240米ドル(14年) 実質成長率9.9%(15年)在留邦人200人(16年5月)通貨キナ。1キナ=35.31円出所:外務省、世界銀行、アジア開発銀行、OANDAラオス人民民主共和国首都ビエンチャン面積24万平方キロメートル(日本の3分の2)人口649万人(2015年)民族ラオ・タイ系(62.4%)、モン・クメール系(23.7%)、モン・ミエン系(9.7%)言語ラオス語宗教仏教元首ブンニャン・ウォラチット国家主席(16年4月~)GDP 1,857米ドル(14年)実質成長率7.0%(15年見通し)在留邦人743人(15年10月)通貨キープ。1キープ=0.014円出所:外務省、ラオス国勢調査、OANDA朝鮮民主主義人民共和国首都平壌(ピョンヤン)面積12万3,100平方キロメートル(日本の33%)人口約2,515万5,000人(2015年)民族朝鮮民族言語朝鮮語宗教仏教徒連盟、キリスト教徒連盟などの団体があるとされる元首金正恩 労働党委員長名目GNI(国民総所得)139万3,000韓国ウォン(15年、韓国銀行推計)実質成長率0.8%(同)在留邦人不明通貨北朝鮮ウォン。1北朝鮮ウォン=0.84円出所:外務省、韓国銀行、OANDA。元首は共同通信社『世界年鑑2016』による※敬称略