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概要

NNA_kanpasar_vol.22

KANPASAR 23”のまま同時に投入しようというのが今後の基本的な戦略です。日本の物が欲しいという方は、われわれが原書版や初版が欲しいのと同じくオリジナルがやはり欲しい。その場合、むやみにローカライズ(現地対応)すると逆効果になる場合もあります。ただし価格については、子供のおこづかいやプレゼントの金額は国により違いがありますので、商品仕様や価格帯のローカライズを行っています。将来的には、アジアの人の解釈に沿ったスピンオフや新たなエピソードの展開、商品のローカライズなどは十分な可能性があります。アジアのニーズが新たな開発の出発点となることが増えてくると思います。地場コンテンツはこれから強いていえば競合はディズニーさんになるかと思いますが、われわれもディズニー作品の商品を作らせていただいていますから完全なる競合という意識は持っていません。香港や韓国の玩具店に行くと、ガンダムや『ワンピース』『聖闘士星矢』『仮面ライダー』といったバンダイナムコのライセンシー商品や、米国ハリウッド系の『アベンジャーズ』『スター・ウォーズ』やディズニーさんが手がける商品を多く見かけます。地場企業のオリジナルについては、アジアで子供向けの実写作品が少しずつ出てきましたし、数年前からCGの作品も出ています。インドネシアでは、日系企業との共同制作で『BIMA』シリーズという特撮ヒーロー番組が立ち上がりました。他にもあるのでしょうが、地域に根ざしたコンテンツは、これから出てくるのだと思います。アジア展開における難点は海賊版(非正規版)です。本物が求められながらも海賊版が出回り、ゼロにするのはなかなか難しい。価格設定は現地に合わせますが、われわれの品質を下回って安く提供される商品もあり、知らない人にはそういうものだと思われてしまう。海賊版の対応にエネルギーが必要なのが日本との一番の違いです。対策として、例えばガンダムはウェブの無料配信を行っています。正規版を見られないことが海賊版の出る理由だとするなら、正規版を体験してもらうことを優先しようということで。有料化したり配信を遅らせても、残念ながら海賊版はたくさん出てきます。それを防ぐには、われわれ自らの手で提供していくことが必要と考えます。アジア売上高10%はマスト2015年3月期の連結売上高は当初予想の5,000億円を大きく超える5,600億円に達した。直近となる16年3月期の第2四半期も通期予想を上方修正し、すこぶる好調だ。当面は18年3月期に同6,000億円、アジアはその1割に当たる600億円をひとつのポイントに見据えている。18年3月期にアジア売上高600億円、売上比率10%は中期計画での目標です。アジアと欧米が同時並行的に展開する戦略もあります。アジアでの事業拡大は、グローバル企業を目指すためにはマストです。今はまだ5%くらい(15年3月期末時点で約300億円)ですが追い風も吹いていますし、ネットワークコンテンツの本格展開も始めましたので期待できると思います。われわれは「世界で最も期待されるエンターテインメント企業になる」というビジョンを掲げているので、さらに5年、10年先には国内と海外の比率を半々にしたい。日本で半分、世界で半分が当面の目標です。アジアでは人口の多い中国、インドにも注目しています。国ごとに環境や嗜好(しこう)も異なりますので、きめ細かく丁寧なマーケティングが必要とされています。同じ物を楽しめるおこがましいかもしれませんが、われわれは日本のIP、コンテンツ業界を引っ張れる存在になりたいと思っています。エンターテインメントの力は偉大です。世界の人の心に入っていく力を持っているんですね。私は商売上、作品を多く見ますが、最近では『ナルト』の息子の話を描いた『ボルト』という映画にすごく感動しました。なんだろう、鳥肌が立つような。主人公の子供たちの世代が成長していくお話ですけれども、分かりやすくてエキサイティングで最高に面白かった。これは欧米やアジアの人が見ても、きっと鳥肌が立つと思います。日本のIPは十分に世界に打って出られる。われわれは何という可能性のある商売をしているんだろうと、しびれましたね。ボーダレスな時代に入り、日本もアジアもエリアでは線引きできなくなってきました。いまや日本を含むアジア地域、オールアジアと言った方が良いかもしれません。その意味で、日本のIPはアジアの財産でもあります。アジアの方々にもっと愛され、さらに成長していくよう、われわれの商品・サービスを通じて価値を高めたい。私が日本のIPを面白いと思うのと同じ感覚を、アジアの人も持っているのだろうと思います。誰かが共有しなさいと教えたわけでもないのに同じ物を楽しめる。ガンダムやドラゴンボールが共通の話題になり、「あれいいよね」って共鳴し合える。政治的な問題があったとしても趣味の世界で言う人はあまりいません。好きな人は好き、いいものはいい。それを無条件に分かち合えることは最高だと思いますね。(聞き手・岡下貴寛)ミニチュアダックスフントのメス、名前はマロン。14 歳になります。人間でいうと70 歳ぐらいでしょうか。冷やかしで寄ったペットショップで運命のようなものを感じ、迷わず家族に迎えました。娘が幼稚園の頃、川で足を滑らせ溺れそうになった瞬間、マロンがぱっと助けに行ったのです。わが家にとって欠かせない大切な存在であり、いつまでも元気でいてくれと願うばかりです。好きな人は好き、いいものはいいそれを無条件に分かち合えることは最高オフの横顔昨年6 月、バンダイナムコグループがシンガポールで開催したイベント。全高約6メートルのガンダムとライバルであるシャア専用ザクの2 体が繁華街で対峙(たいじ)した(NNA 撮影)バンダイナムコグループのIP※ 別売上高名称/年度2014 15 16機動戦士ガンダム802 767 783妖怪ウォッチ14 552 320ドラゴンボール114 194 285ワンピース268 246 260スーパー戦隊(Power Rangers) 253 232 240仮面ライダー307 262 240アンパンマン103 81 90プリキュア105 69 86アイカツ! 159 117 71出所:バンダイナムコグループホールディングス2015 年11 月時点の同社公表値。14、15年は3 月期末の通期実績。16 年は同見込み※Intellectual Property の略。作品やキャラクターなどの知的財産を指す。バンダイナムコはIPを用いた玩具やゲーム、コンテンツなどを展開している(単位:億円)