NNAカンパサール

アジア経済を視る July, 2020, No.66

【わたしの在宅ライフ】

シンガポール男性(37)の過ごし方
隔日出社で通勤費を節約

新型コロナウイルス感染防止のための外出規制や自粛、新たな生活様式が広まる中、アジアの市民は自宅でどう過ごしているのか。在宅時の一日のスケジュールのほか、利点や困り事、ストレス解消法などを紹介してもらった。

シンガポールの地場大手電機メンテナンス会社社員のチャンさん。シンガポール生まれ、シンガポール育ちの現在未婚の30代男性で、市内の公営住宅(HDBフラット)で70代の父母、弟と4人で生活している。

在宅勤務は、新型コロナウイルス感染症が拡大する状況に対する会社判断によるもので、今年4月1日から始まった。全面的な在宅ではなく、例えばある週は月水金、翌週は火木土という具合に週ごとに隔日出社のシフトを組んでいる。

オフィス環境が使えないことについては不便を感じているという。「顧客からコンタクトがあったときの速やかな対応や、ある種の業務の進捗(しんちょく)チェックなど、自宅ではできないことも多い」(チャンさん)

一方、メリットには「交通費がかからないので、その分のお金を節約できる」と金銭的な利得を挙げた。シンガポール企業は日本の企業とは異なり、社員の通勤費を給与と別に支給することは多くはないからだ。

「会社までの通勤は片道約1時間掛かるので、その時間も節約できる。在宅日はゆっくり寝ていられるところが良い」とも語った。

チャンさんが業務に使っている、デル製の社用ノートパソコン。オンラインミーティングの際は、シスコが開発した「Webex」というビデオ会議システムを利用しているという(チャンさん提供)

休憩時はパソコンデスクの真横にあるソファで横になり、リラックスできる音楽を聴く。「良い仕事をするには、ストレスを溜めずに解消することがベター」とチャンさん(同)

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